司「333話目だよ……あ、ゾロ目だね」 ページ21
「ヘヘ……やっぱこの服が一番しっくりくるよ──」
Aは、自分の戦闘服に着替えた。
「食戟、開戦!!」
その合図に、颯爽と調理をしていくA。
一方その頃、他の極星勢も無事、寮へと生還し始めていた。
ワイワイと喜びを分かちあっている。……が、
そんな極星勢は、Aが戻っていない事に気がついた。
「あの……ふみ緒さん。Aちゃんって戻って来ました?」
恵が恐る恐る尋ねる。
「あぁ、幸平だったら──」
「今頃2年の奴と食戟をしているはずだよ」
ふみ緒の発言に、一気にその場が静まり返った。そして──
「食戟い!!?」
──
慌てて会場に駆け込んだ一同。
「御粗末!!」
その途端、一抹の不安なんて一瞬で吹き飛んだ。
「に、二年生を相手に……完封!!」
「見て…見物人の多くは中等部の子達だけど、高等部2年の実力者がちらほらと──」
涼子が促した方を見れば、そこには確かに強者達が見受けられた。
「ふぅ〜ん…ゆきひらなまえ………ふ〜んっ」
「大衆食堂の料理が根底にあるわけか…異端……ここにおいてはあまりにも異端だな」
「…面白い」
負けた甲山に、Aはニコニコしながら歩み寄った。
「んじゃ……私の勝ちなので約束通り……串打ちのコツ、教えて下さいです!」
「…いいだろう。それが条件だからな。いつでも仕込んでやる」
「あざす!」
Aは、会場の方をくるりと振り返った。
「んで……この中にぃ…私宛に果たし状くれた人います?」
「はーいっ」
「…俺もだが」
Aは、顔をパッと明るくさせた。
「あ、二人もいた。ラッキー」
「食戟…数日後だなんて言わないで、今からどーです?ね?いいですよねぇ?」
「ね?」
会場から客席を見上げて問いたAの笑みには、熱気と、気迫と──そしてどこか箔が付いている。
「えー!!?ちょっとちょっとぉ!」
「Aちゃん……!?」
明らかなAの変容に極星勢は驚きを隠せない。
「相変わらずのほほんとはしてるけど……気力に満ち溢れてる感じ…」
「なんだかAちゃん、すごく楽しそう…!」
そう呟いた恵の目に、輝くAの姿が映る。
…また少し、彼女に惹かれていった。
─ ─
大二重です。
変換できてるかな?少しだけ不安です。(笑)
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大二重@受験生(プロフ) - 雪姫さん» なるほど……いいですね!それも美味しいです(*´q`) ヤンデレはギャップ萌えですね!!(( (2017年5月31日 21時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ヤンデレ美味しいです。私的には、普段なら見守るタイプの人がタガが外れてヤンデレるのが好きですww (2017年5月31日 21時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - 雪姫さん» コメント有難うございます!ヽ(;▽;)ノ本当ですか!!雪姫さん同胞です(( ヤンデレ美味しいですよね!w (2017年5月31日 21時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ヤンデレ?大好物ですありがとうございます!!楽しみにしてます! (2017年5月31日 20時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
大二重@受験生(プロフ) - Akatsukiさん» コメント有難うございます!! 我慢出来ずに告白させてしまいました!(( さぁ…どうなってしまうのでしょうか……(。-∀-)ニヤリ (2017年5月28日 10時) (レス) id: 03a3ee1556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大二重@受験生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meernosedona/
作成日時:2017年5月21日 19時