trouble.25 黒幕。 ページ27
「蹴りだけで相手を制圧するなんて…何処ぞの蛞蝓みたいだね」
自分がほぼ黒服全員の気絶を確認し、下に転がった銃達を持ち上げジックリと見ていると太宰サンがぽつりと呟いたみたいだが自分の耳には届かなかった様だ。
今は大好きな銃しか眼中に無い。
「…依頼人、無事か」
因みに国木田サンは意味深な表情を浮かべる太宰サンを他所に依頼人おじさんの生存確認をしている。
自分のお陰で黒服の餌食に成らなくて済んだみたいだと思うと、自分らしくない気がするが何だか気分が良く成った。
「太宰サーン、此の人達調べたりしなくても良いんですかね?」
何か考え事をしていて目の前の事を全く行なっていない太宰サンに疑問を投げ付ける。
「……え?……あ、嗚呼。
恐らく今此の黒服の所属している組織の人達が来ているだろうからね」
太宰サンが軽く自分が驚愕する様なことをサラリと云い、思わずえ、と間抜けな声を出してしまった。
でも仕方が無いだろう、太宰サンはどんな根拠を持ってそんな事を云えるのかを言葉に表さなかったのだから。
だがそんな風に考えているのも束の間。
さっきの太宰サンの云った事は本当に成っていたのだろうか、
ゴホッ、ゴホッ、とこんな現場では聞こえるはずもない咳が聞こえてきた。
近付いて来る度に段々と大きくなるシルエット。
そして徐々にさっきとは打って変わって焦りの色を顔に浮かべる依頼人おじさんと国木田サン。
「…おい依頼人、お前真逆___」
国木田サンは責め立てる様に依頼人おじさんに尋ねる。
然し代わりに太宰サンが回答した。
其の言葉に国木田サンは息を呑む事になる。
「国木田君に蓮君。
今回の黒幕は、ポートマフィアだ」
____ポート、マフィア_____?
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梓(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます!!これからも面白くしていけるよう精進して参ります! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 73b249ebe7 (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - とっても面白いです!応援してます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 x他1人 | 作成日時:2019年1月21日 0時