trouble.11 威厳。 ページ13
さっきまで本当に会長なのだろうかと疑っていたが、
本当なのだろう。
言葉の重みが違い過ぎる。
「……」
あまりの正論に言葉が見当たらない。
シン…と時が止まった様に沈黙が続く。
矢張り何も言い返せない。
冷や汗が流れる。
頬を伝う。
此れから自分に何が有るか分からないのに、何て世間に対して軽率な言葉を生み出してしまったのだろうか。
沈黙を破ったのは笹森だった。
「…まあ、蓮クンが其処まで覚悟が有るのなら
……其の喫茶店について、この笹森様様が教えて信ぜよう」
「…嗚呼、…教えてくれ」
ーー自分はもうとっくに覚悟なんて出来てる
眼で訴える様に笹森を見つめる。
其れに気付いたのだろう、笹森はクスリ、と微笑んだ。
信じよう、と言わんばかりに。
「…そうだな、確かーーー」
ーーこの時、物凄く後で後悔する事になるなんて自分は思いもしなかった。
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梓(プロフ) - ルルナナさん» ありがとうございます!!これからも面白くしていけるよう精進して参ります! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 73b249ebe7 (このIDを非表示/違反報告)
ルルナナ(プロフ) - とっても面白いです!応援してます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: f75b5a5c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 x他1人 | 作成日時:2019年1月21日 0時