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雑魚っぽいくせに動きが素早い
取り敢えず一発目を横へといなし、距離を取る
柔道なんかは得意だからただの雑魚には負けた事ねぇけど…

(普通に強いな、コイツら…)

チラッと三橋を見るとどうやら手こずっているようだ。あっちには2人ついてるしな
ここで1人沈めないと足手纏いだったと責められるかも、そんなのは御免だ

あんまり得意じゃねぇけど

痺れを切らした相手が殴りかかってきた隙に、顔面へと回し蹴りを食らわす
反対の壁にぶつかり、倒れた。
うまく顎に入ったようで暫くは起きないだろう

最初に今井と呼ばれていたへばっている男の元へ行くと何故か悔しそうに三橋を見ていた
起きてるなら手伝えよ

「アンタ」

「…見ない顔だな、誰だ」

物凄くキリッとした顔をしている。
うん、血だらけだから意味ないぞ

「恰好つけてる所悪いけどよ、手貸してくれや」

「……三橋ィお前〜」

軽く無視された。
別に気にしてなんか無いんだからね、ちょっと悲しくなったりなんかしてないから

いきなり走ってきたので避けられず、勢いで吹っ飛んだ。そんな俺に目もくれず三橋の元へ向かい何か叫び出した今井くん。何かを譲るらしい
あのね、一応俺も助けたんです

呆れながら2人の元へ行くと三橋も鬱陶しそうにしていた。仲良いのかと思ってたんだけど違うのか?
俺に気がつくと今井くんを引き剥がした。

「助かったぜA〜、此奴ら思ったより強いんだもん!」

「よく言うぜ、結局2人倒してんじゃねぇか」

「当たり前だろ、俺強いから」

悪魔みたいな顔で大笑いしている三橋を他所に、伸びている奴らの顔を拝みに行く。
銀髪のチワワみたいな男、確か三橋に踏まれて一撃で気絶した奴だな。可愛い顔とは裏腹に喧嘩っぱやそうだったな

「おいお前ら」

気がつくと、さっきまで相手してた奴らと同じ制服を着た集団に囲まれていた
…やばいぜ、これは

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作成日時:2019年9月7日 1時

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