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11. ページ14

番号ミスってたんで直しました
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「イトー君も奢ってもらいなさい!」

「いや俺は…」

「いいよ、どうせ1人も2人も変わらんし」

「…レスカお願いしようかな」

「ここからここまでぜーんぶ!」

「はい馬鹿、キングオブ馬鹿〜!上限金額決めるっつっただろ」

メニューの端から端を指差すその指を曲げた
小さな悲鳴が聞こえたが、ちょっとした俺の抵抗なので許してほしい

「1日の合計金額1.500円まで」

これは俺が自分の財布と相談して決めた額だ。
言っちゃなんだが家は結構金持ちで、小遣いもそこそこある。
それに前はバイトしていたしこれくらいなら平気だろう…多分

「ちぇ…」

「奢ってもらえるだけ有難く思えや」

「そうだぞ、元はと言えばお前がA君に変な言いがかりつけたからなんだから」

「わぁーってるよ……それじゃオムライス!」

「餓鬼くせぇな」

「もっと高いもの頼んでもいいんだぜ」

「すいませーん、レスカ3つとオムライスお願いしまーす」

この金髪悪魔は人の嫌がることが得意なようで
暫くしてレスカが届いた。特に好きなわけでもないので直ぐに飲む気にもならず無意味にストローをクルクル回す…前でがぶ飲みする三橋を眺めながら

レスカってそんな浴びるように飲むものではないと思うんだけどなァ…

「もっと味わって飲めよ」

「どんな飲み方でも味は変わらん!ここのレスカはいつでも何しても美味いんだよ!」

「伊藤くんを見習えよ、こんなに美味そうに飲んでくれて…奢りがいがあるぞ」

横で美味しそうに飲む伊藤くんの肩をポンポン叩いて話を振ってみた

「ぐふ…ごほっ!」

急に振ったからビックリしたのか、肩が跳ねたと思ったら噎せてしまった
優男な顔が台無しだ

「きったねぇな伊藤〜」

「お前にだけは言われたくねぇ」

2人のやりとりを聞き流しながらレスカを一口飲む。めちゃくちゃ美味い
俺が今まで飲んでたレスカって偽物だったんじゃねぇかなと思うほど美味い

「な?美味いだろ」

自分の事のように得意げに笑う三橋に今回は同意する
素直に美味いと伝えると嬉しそうに笑った

(悪魔っぽい顔以外もできるんだな…)

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作成日時:2019年9月7日 1時

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