10話 ページ10
三日月サイド
小さいAを膝に乗せて可愛がっていると、大広間の襖が開け放たれた。
見ると、鶴丸と先程出て行ったAだった。
鶴丸はAと手を繋いでいて、また俺の感情に嫉妬という黒い感情が溢れた。
元主がおなじだった二人は、俺がAと恋仲になる前から親しかった。
それは俺達が恋仲になっても変わらない。
何時もAが優先するのは鶴丸ばかり。
それが悔しかった。
だが、この小さいAなら、もっと甘えてくれるかもしれないと思ったのだ。
何より、Aが嫉妬してくれるかもしれない。
そんな淡い期待を抱き、小さいAを可愛がる。
鶴丸は、俺の膝の上に居るAに駆け寄った。
「本当に小さいんだな。驚いた!」
小さいAは鶴丸をじっと見つめ、そして口を開く。
「鶴丸、国永……?」
「ああ、そうだ!」
知り合いの刀が居た為か、Aは安心した様子だった。
鶴丸と小さいAが話しているのを見ながら横目でAを見た。
Aは何時も通り無表情だが、何処となく寂し気だった。
気になってAの視線を辿ると、鶴丸が居た。
鶴丸を取られたと思っているんだろうか。
小さいのに手を出したら流石に切れるが、また鶴丸かと思う自分も居た。
Aが求めているのは俺じゃなく、鶴丸なんだろうか。
どうしたら、俺を見てくれるのか。
そんな感情に揺れ動いた。
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ちょこクレープ(プロフ) - そうなんですね!ありがとうございます。 (2022年6月16日 22時) (レス) id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - リンさん» 倶利伽羅は大倶利伽羅の愛称ですし、ゲーム内で燭台切光忠から伽羅ちゃんと呼ばれています。知りませんでしたか? (2022年6月16日 21時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 倶利伽羅ではなく大倶利伽羅ですよ!あっ別に気にしなくてもいいですよ (2022年3月23日 16時) (レス) @page6 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - ラッキージャーヴィスさん» お待たせしてすみません! (2018年5月14日 17時) (レス) id: e37311db21 (このIDを非表示/違反報告)
ラッキージャーヴィス(プロフ) - 待ってました (2018年5月14日 0時) (レス) id: efdc29cd63 (このIDを非表示/違反報告)
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