4話 ページ4
「いや、さすがに女の子と風呂で一緒はまずいから」
そう言って小竜さんは出て行ってしまった。
彼も風呂に入るなら早く出ないと。湯船から上がり身体を洗って急いで脱衣所で着替える。
濡れた髪もそのままに適当に服を着て脱衣所を出ると小竜さんに出くわした。
「あ、小竜さん。僕もう上がったから入って大丈夫ですよ」
「ありがと。入浴中って板が出てたのに気付かなくって。失礼したね」
小竜さんは再度謝って大浴場に入って行った。
取り敢えず一件落着かなと部屋に戻る途中、今剣と岩融に会った。
「A、おふろにはいったんですか？かみがぬれていますよ」
「ちゃんと拭かないと駄目だろう」
二人にそう言われ、事情を話す。
「なんと。一期に聞かせたら面白そうだな」
笑って言う岩融に今剣が怒った様な声を出す。
「岩融！ダメですよ。ふたりがケンカするところなんてみたくありません」
「済まん、冗談だ。それよりAよ、髪を拭いてやろう」
岩融の提案を受け入れ、彼に髪の毛を拭いてもらった。
「Aはかみがきれいですから手入れをしたほうがいいですよ！」
「今剣、ありがとう」
今剣の頭を優しく撫でると彼は照れた様に笑う。短刀って可愛い。
「よし、出来たぞ」
「岩融もありがとう。じゃあね」
二人と別れようとすると、今剣が一緒に遊びたいと言った。
「うん、良いよ。何をしようか」
「とらんぷで遊びたいです！」
そう言うので岩融も交えて暫くトランプで遊んだ。
昼餉に呼ばれて今剣と手を繋ぎながら行くと偶然小竜さんと目が合った。
けれど何故か直ぐに目を逸らされ首を傾げる。
すると鶴丸さんがやって来て僕にコソッと耳打ちした。
「小竜と一緒に風呂に入ったって聞いたぞ」
「誰情報ですかそれ。誤解ですよ」
流石に聞こえが悪いので強く否定すると鶴丸さんは目を瞬かせる。
「そうなのか。今剣と岩融に話しているのが聞こえたからな」
うわぁ、地獄耳。
てか近くに鶴丸さん居たのか。と思っていると彼はニヤリと笑う。
「驚きを求めて天井の裏を移動してたら聞こえて来たんだ」
驚きを求めてたって事は誰かに悪戯する気だったのか。
「一回主に怒られてください」
この刀にはほとほと呆れてしまう。とても歳上の刀とは思えない。
それともある程度歳を重ねると鶴丸さんみたいになるんじゃないかと一瞬考えた。
それはかなり恐ろしく思えた。
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ちょこクレープ(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2022年6月16日 22時) (
レス) id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - ちょこクレープさん» 返信遅れてすみません。次にどの刀剣男士にしようか迷っていたので、時間はかかるかもしれませんが書いてみますね。 (2022年6月16日 21時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこクレープ(プロフ) - 面白かったです！できれば、燭台切光忠のバージョンもみたいです！ (2022年5月26日 17時) (レス) @page12 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
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