23話 ページ24
鶴丸サイド
俺達の主は少し変わっている。
ショタ好きで頭のネジ数本ぶっ飛んでて、いつも俺達を驚かせてくれる。
でも、それは主の素の性格じゃない。本当の主の性格は冷静で腹黒くて、誰にも心を許さない人だ。
それなのに、底抜けに幸せそうに笑って、俺達を気遣って、優しくしてくれる。
殆どの奴らは主が好きだ。前任とは違い夜伽や暴力もしない。
誰一人特別扱いしない。それが主だったのに……
俺はチラッと主を見る。主は一期となにかを話している。
先程の主と獅子王のやり取りを思い出す。
獅子王の願いを主は断りづらそうだった。
主だって刀解するのは嫌だろう。
でも主は獅子王を特別扱いしてるから……主はきっと自覚が無いだろう。
でも、周りから見れば普通に特別扱いしてる様に見える。
ある日、夜中に主を見かけたから何処へ行くか気になって跡をつけた。
来たのは獅子王の部屋で、獅子王は嬉しそうに主を歓迎していた。
こんな夜中に密会するなんて何か有るのか……それとも……
嫌な予感がし様子を窺っていると、獅子王が主に口吸いするのが見えた。
一瞬で身体が凍りついた。ズキッと胸が痛む。
最初は主と獅子王が付き合いだしたと思ってショックだった。
でもすぐに違うと気付いた。主が拒んでる様に思えたから。
主は露骨に嫌そうにしている。主をずっと見てきたから分かる。
なら、これは同意の元じゃない……？
それがわかってカッとした。彼奴、主になにを……！
でもその怒りはすぐに冷めた。主が獅子王の髪を撫で、確かにごめんと言ったから。
驚いていると、獅子王は気にしてないという風に首を横に振った。
俺はその場からすぐに立ち去った。
次の日の夕方、主と獅子王が中々夕餉に来ない。
また獅子王に何かされたのか心配で主の部屋に向かう途中、縁側に居るのが見えた。
近付くと主が獅子王に膝枕をしていた。また胸がズキッと痛んだ。
主は寝ているのか寝息が聞こえた。
俺は主の肩を揺さぶる。
「主……」
「鶴丸……？」
主はそっと目を開けた
「もうすぐ夕餉だから、迎えに来たんだ」
「そう……ありがとう」
あの綺麗な笑顔で言う。
主は獅子王の肩を叩く。
「ん〜、主〜……？」
「夕餉の準備が出来たって。行こう」
その後も獅子王は主に甘えていたが、主は嫌な顔せず、寧ろ愛しい者を見るかの眼をしていた。
また心が痛んだ。
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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません！男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！刀剣男士全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます！ (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)
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