刀剣乱舞短編集！！

骨喰藤四郎 ツキリアさんリク ページ41

貴方サイド

「へえ、いち兄にもそんな一面があったんだ！」

「僕も最初は驚いたよ」

僕は今親友の鯰尾とお話している。

彼と話すのは楽しい。

でも、僕にはもっと愛しい彼氏がいる。

鯰尾と兄弟で、同じ薙刀直しの脇差の骨喰だ。

僕は部屋の奥へ視線を移す。

骨喰はじっとこちらを見ている。

「ごめん。骨喰のところに行ってくる」

「うん。またね」

僕は骨喰に近付く。

骨喰は僕の腕を掴み、部屋に連れて行く。

部屋に着くと乱暴に投げ出さられる。

「兄弟と、随分楽しそうだったな」

「君らの兄の話をしていたんだよ」

「……いち兄に、惚れたのか？」

骨喰は刀身を抜き、僕の腕を斬りつける。

少ししか斬られてないけど、ヒリヒリする。

「本当に、兄弟とは何もないんだな……？」

刀身をさらに深く食い込ませる。

「何も、ないよっ……僕、君に信用されてない？」

そう言うといきなり骨喰が抱きついてきた。

「済まない。正気じゃ無かった」

骨喰は僕を抱き上げる。

「手入れ部屋に行くの？」

「ああ。主に手入れしてもらおう」

「あれ、骨喰、A、どうしたのさ？」

鯰尾が声を掛ける。

「Aが怪我をした。主に手入れをしてもらう」

「大丈夫？俺も行こうか？」

「……そうしてくれないか？」

「いいよ。任せて任せて！」

「……やっぱり、三人でいるといいね」

「ああ……そうだな」

「骨喰、」

「ん？」

「愛してる」

「俺も、愛している」

ヤンデレでも、僕は彼氏が大好きだ。

-fin-

鳴狐 紅春さんリク→←鳴狐 キツネさんリク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す