JW設定メモの短編集 (ページ22)

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愛しく美しい君の毒　ページ22

淳太side

黄「〜〜♪」

ベッドに寝転がり、ぱたぱたと足を動かしながらメッセージを打ち込む。
素肌にシーツの感触が気持ちいい。情事後のふわふわした幸せな気分に浸り、無意識のうちにメロディを口ずさむ。

「淳太」

名前を呼ばれ、振り向く前に上から覆いかぶさるように抱きしめられた。相手も俺と同じく服は着ていない。

黄「なぁに濱ちゃん」

濵田崇裕、通称濱ちゃん。結構良いところに務めていて、かつ管理職のエリート。そのうえ優しくてスマートで、さぞかしモテることだろう。

紫「俺とおるときに他の奴のこと考えんなや」

年下で遊び人な俺なんかに惚れ込んでいなければ。

黄「ごめんな、スマホしまうから」

濱ちゃんは独占欲が強く、俺の身体に他人が付けた痕があったり、俺が他人の名前を出したりすると不機嫌になる。
でも俺はそんな、機嫌が悪い濱ちゃんが大好きだ。
勿論、いつもの壊れ物を扱うみたいに優しく抱いてくれる濱ちゃんも大好きだけど、いつも涼しげな濱ちゃんが余裕を無くしてぐちゃぐちゃのめちゃくちゃに俺を激しく抱いてくれるのも大好き。

項に濱ちゃんが唇が這わす。べろりと舐められると、さっきの温度が残ったままの身体は素直に反応し始める。

黄「っん、は、ぁ…」

甘い吐息が零れ、濱ちゃんが笑ったのを気配で感じた。
俺の手からスマホを奪い、俺の身体を反転させる。

紫「な、淳太、俺まだまだ足りひんのやけど。どうせ淳太もまだ満足なんてしてないんやろ？」

俺を見下ろし、俺の口の中に指を突っ込んでぐちゃぐちゃと掻き乱しながら濱ちゃんが言う。

紫「もっかいシようや」

答える代わりに、濱ちゃんの首に腕を回してキスをした。