JW設定メモの短編集 (ページ18)

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ヤのつく自由業さん　１－１ページ18

智洋side
手入れされた中庭に面した雪見障子を開ける。
畳張りの部屋に敷かれた布団に、二人の人物が眠っていた。
片方は彫刻のように整った顔立ちの男。
もう片方はこちらに背を向けている、中性的で美しい容姿を持つ男。
俺の所属する西海会の若頭である藤井流星と、組の幹部の女である中間淳太。淳太の華奢な体を抱え込むようにして、流星が眠っている。
昨日は流星と寝たのか。
二人とも裸だし、淳太の真っ白な肌には紅い華が咲いている。まぁほとんど毎日幹部六人と寝ている淳太の体には情事の跡が山のように刻まれているから、どれが流星のつけたものかなんで分かりやしないけど。
流星は俺たち幹部のなかでも特別淳太を愛していて独占欲が強いから、淳太をたっぷり可愛がったのだろう。
恐らく意識を飛ばして眠った淳太をもう少し休ませてあげたいけど、そろそろ時間だった。今日は傘下の組との会合がある。淳太も連れて行く予定の。
流星を適当に押しのけて、淳太に触れる。
緑「淳太、起きてや、そろそろ支度せな」
控えめにそっと揺さぶると、長い睫毛がふるりと震える。
黄「…んぅ…かみ、ちゃ…？」
緑「そうやで、起きて」
淳太は眠たげに瞬きをしながら、ゆっくりと起き上がった。
ふあぁ、とあくびをして伸びをする。ぎゅっと目を瞑ってから、淳太は俺に向かってふわりと微笑んだ。
黄「おはよう、神ちゃん…ごめんな、起こしてもらって」
緑「ううん、全然ええよ。流星、起きや。淳太の支度するから、はよ出てけ」
淳太に落ちていた羽織りを着せ、いまだに眠っている流星をたたき起こす。
青「なら俺もおる…」
緑「アホか！はよ出てけ！！」
渋る流星を無理やり追い出す。ついでに流星の衣服も外に放り出した。