3-35話♪ ページ35
side fool
『神城、ここの寮のキッチン。使用許可がもらえたからお菓子でも作ろうかしら？』
神城「いいですね、早めの夕飯でしたしクッキーぐらいなら作れるでしょう」
この時から既になんとも言えない違和感は感じていた
自分だけ置いて行かれているような感覚に陥り、慌てて声を発する
メ「あ、わ、私も行くね！」
『ぁ、え…はい、わかりました』
困ったような言い方から自分は行かないほうがよかったのか、と少し後悔しつつもAちゃんに対するイライラは積み重なっていた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『ふぅ…まとまってきましたね♪』
神城「3人もいますから、早めに作業が進みますね…ま、そのうち1人は全然戦力になってないですけどね…」
ぽそりと言ったつもりだったのだろうが私には嫌にハッキリ聞こえてしまった
その1人がAであることを願ってしまった私は自分が何だか怖くなった
『私、少し御手洗いに行ってきますね。先に進めていただいて構いません』
神城「はい」
メ「…わかったよ」
何か苦いものでも混ぜたらアイツのクッキーは…
その考えを消すように私は首を振った
するとAちゃんが離れたのを見計らったように神城さんが言った
神城「メリーさん、お願いがあります」
メ「お願い？」
神城「はい、お嬢様はほとんど嫌いなものがありません。しかし、ナッツが嫌いでして…出しても食べていただけないのです」
Aちゃんの嫌いなもの…
アイツの弱点…
神城「そこでクッキーに混ぜて、お嬢様のナッツ嫌いを克服させてはくれませんか？」
お願いです、とつづける神城さんの言葉が悪魔の囁きに感じた
そう…ちょっと懲らしめるだけなんだから
ちょっとした悪戯なんだから
私は頷いた
メ「わかった、そう言うことなら」
神城「ありがとうございます！あ、バレては食べてもらえないので、内緒にしましょうか…」
メ「そうだね！」
私はニヤけそうになる自分に嫌気が差して手を強く握った
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ravito - 零さん» そう言っていただけて嬉しいです。最近はあまり更新することができなかったので申し訳なさでいっぱいです (2022年8月5日 16時) (
レス) @page46 id: ad050b8a40 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年8月4日 20時) (レス) @page44 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
ravito - 皆さんありがとうございます。個人的にも１の方に気持ちが傾いております！ (2022年8月1日 12時) (レス) @page41 id: ad050b8a40 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い作品に出会えました！悪女主ちゃんの性格がもう……どストライクなんです……！あと……私的には1がいいなと思いました。 (2022年8月1日 3時) (レス) @page43 id: 7044d83956 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 1がいいです (2022年7月30日 16時) (レス) @page42 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉間川 | 作成日時：2022年4月9日 13時
