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#005 迷い犬共-1 ページ7

太宰side

『森さん。お呼びですか?』


首領である森 鴎外に呼び出され、

薄暗い部屋の中央に私はいた。

床には毛足の長い絨毯が敷かれ、

少し離れた場所では西洋人形のような少女が

自身そっくりの人形で遊んでいる。

「嗚呼、太宰くんか。待っていたよ。来給え。」

どうやら私を待っていたのは

首領だけではないらしい。

首領である森鷗外の側に控えた二つの人影がある。

「揃ったね。報せは聞いたかい?」

『いえ。』

「次の任務は三人で頼みたいんだよ。」

と微笑む。

『「此奴とは厭です。」』

二つの声が綺麗に揃って同じ音を発した。

「あはは。早速息ぴったりじゃないか。」

微笑ましいくらいだよと首領が微笑するので

二人揃って口々に反論した。

『Aはともかく、なんで私がこのチビすけ

と組むというのは、お断りします。』

「ボス、俺も嫌です!こんな嫌味なやつ!」

そう訴えるのだが、首領はクスクスと笑うだけで

考えを変えるつもりは無いらしい。

「なに、笑ってんだ!」

「…ごめん、…だって…ちびすけ…って。」

「うるせぇ、あぁ、もう、わらうな!」

とうとう中也がAにまで絡みだした。

こんな中也が大人になって酒を

飲んだら…と思うと先が思いやられる。

その様子を微笑ましそうに眺めていた首領が

パシッと手を打つ。

その途端、騒いでいた中也も、自分より

背の小さい中也をいじり倒していたAも

一切動かなくなった。

首領の合図だ。




「次の任務はねぇ、

旧マフィアの残党が作った組織の討伐だ。」

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置いときもの(プロフ) - 黒木宙さん» コメント有難うございます!更新頑張りますのでお待ちくださいね!!体調に気を付けます!笑 (2017年7月17日 18時) (レス) id: 001e2135c2 (このIDを非表示/違反報告)
黒木宙(プロフ) - 何時も楽しみにしています!次が待ち遠しいです笑体調には気を付けて頑張ってください! (2017年7月17日 18時) (レス) id: 0545e227ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:置いときもの | 作者ホームページ:http://user.nosv.org/p/oitokimono/  
作成日時:2017年6月15日 23時

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