おはよう ページ17
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よたよたとAの部屋に戻ると、彼女は「あ、かえってきた」とにへら、口に弧を描く。アルコールのせいか妙に血色のいい唇は少し心をざわつかせた。
ため息を深く吐いて、そのままAのベッドに腰掛け布団に入る。
「とりあえずA、今日は早く寝て…」
「んん、ねむいしわかった」
本当に眠そうな声で返事が返ってきたと思って右隣で寝転ぶ彼女を見やれば、もうすでに静かな寝息を立てていた。つい吹き出してしまって、１人で恥ずかしくなった勢いで目を瞑って夢の世界へと向かった。
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ふと目が醒めると、隣にはすうすうと寝息を立てる環くんが居た。
心なしかとても疲れたような顔をしていて、口はいつもよりふにゃふにゃと歪んでいる。
「環くん」ゆっさゆっさと肩を揺すぶると、目がピクリと動いた。
目覚めのいい環くんはゆっくりと瞼を開けて、そこから覗く瞳孔が私の顔を捕らえたように見つめた。
その目はまるで獣を今にも撃ち落とすような狩人の瞳のよう。少しだけ威圧感に押されて鳥肌を立てた。
だがその目も私を認識するとふわりとたれた。かと思いきや驚いたように見開く。ころころかわる環くんの顔が面白くて、つい笑ってしまった。
「A」
「おはよう」
「……もう、酔っぱらってない？」
「…え？え？」
おそるおそる訊かれた言葉が私の耳には聞きなれないもので、環くんを二度見してしまった。三度見、四度見、五度見。意味がわからないと言いたくて首を傾げたら、「やっぱり記憶はないのか」としょげる環くん。
「A…昨日、寝ぼけて少しお酒を飲んでいたんだ」
「え？そうなの？…迷惑かけた？」
「…すごく」
そういう割には、楽しそうな顔で。
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詩月 - 少し気になっただけなのですが、詩月、って知りませんか？Twitterで仲良くして貰っていた子も、のの、だったので。無視して頂いて大丈夫です。作品面白かったです。 失礼しました。 (2018年7月1日 15時) (
レス) id: 2f2bddb1c8 (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - ののさん» いえいえ、大丈夫ですよ！気にしないで下さい……！ 私が勝手にコメしてるだけなので……(笑) 作者様のご都合もあるでしょうし、 何時でも待っますので！！(笑) (2018年1月20日 21時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 木乃狐さん» 木乃狐さん、またコメントしてくれてありがとうございます！みなさんのお陰です、これからも頑張りますね！返信遅くなってしまい申し訳ありません。 (2018年1月20日 12時) (レス) id: d43f97ddad (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - 以前コメントさせていただいた者です……。 評価100超えおめでとうございます！ 凄いですね、流石です！ ……それだけいいに来ました……すみません！！ (2018年1月5日 7時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - ミルクココアさん» 1から読んでくださり、ありがとうございます！はい、更新頑張ります◎ (2017年11月11日 14時) (レス) id: 3242c5aeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2017年10月1日 3時
