わきあいあい? ページ13
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「これはねー幼稚園の頃のAでー!
もう!ほら!これ!可愛くない!?!?お遊戯会の時の!キャーーーかわいーっ!!!」
「…たしかに…」
食卓に1人座っている。
横で2人仲良くソファに座り、私の幼少期を眺めてキャッキャしている母と彼氏に軽い殺意を覚えながらも、恥に負けて膝を抱え込んで顔を埋めている。
顔が熱い感覚が残ったまま、それをぺしんと両手で叩く。抱え込んだ膝から頭をあげて、お母さんに「私たち、お昼まだなんだけど」と伝えると、ハッとした顔をした。
「えっほんと?ごめんごめん、ママ気づかなかった、つくるね」
「…ありがとう、うん、そしてそれを早く閉じて」
「かわいいからやだ!!」
頰をぷくりと膨らませるお母さん。
さすがに年齢とやってる事に差がありすぎて、「ちょっとそれは無理がある」と伝えると「へいへい」と眉を下げた。
そしてお母さんはキッチンに向かって行ったが、環くんはまだアルバムと見つめ合っていた。
ちょこちょこと歩いて行き、さっきお母さんが座っていた環くんの隣に座る。
「何見てるの?」と問いかけると、
「Aはこんな…輝かしい過去を…」とふるふる震えている事に気付いた。
「何言ってんのさ」と笑う。そして、環くんのちっちゃいころの話も今度聞きたいな、と付け加えた。
それを聞いて、環くんは、ふ、と口から息を漏らす。口角がほんのちょっとだけ上がってて、笑ってる、と1秒遅れで感じた。
「よーし、Aちゃんもご飯頑張っちゃおうっかな」
「え……ここには食材ないだろ?」
「んーたぶん輪ゴムとかはあるじゃん?」
「嘘だ…」
頭を抱える環くんに、響く私の笑い声。
それをこっそり陰から見つめていた父と母もくすりとわらった。
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詩月 - 少し気になっただけなのですが、詩月、って知りませんか?Twitterで仲良くして貰っていた子も、のの、だったので。無視して頂いて大丈夫です。作品面白かったです。 失礼しました。 (2018年7月1日 15時) (レス) id: 2f2bddb1c8 (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - ののさん» いえいえ、大丈夫ですよ!気にしないで下さい……! 私が勝手にコメしてるだけなので……(笑) 作者様のご都合もあるでしょうし、 何時でも待っますので!!(笑) (2018年1月20日 21時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 木乃狐さん» 木乃狐さん、またコメントしてくれてありがとうございます!みなさんのお陰です、これからも頑張りますね!返信遅くなってしまい申し訳ありません。 (2018年1月20日 12時) (レス) id: d43f97ddad (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - 以前コメントさせていただいた者です……。 評価100超えおめでとうございます! 凄いですね、流石です! ……それだけいいに来ました……すみません!! (2018年1月5日 7時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - ミルクココアさん» 1から読んでくださり、ありがとうございます!はい、更新頑張ります◎ (2017年11月11日 14時) (レス) id: 3242c5aeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のの | 作成日時:2017年10月1日 3時