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ひゃくろくじゅうよん。 ページ6

今剣 「っみなさん、とまってください!」





前方を走っていた今剣の声に、男士たちの足が止まる。

なんだなんだと少しざわめいたが、「だれかいます」という今剣の声で、シン……。と一気に静まり返った。


暗い廊下をひし、ひしと歩く音が聞こえる。
暗い所を苦手とする太刀は、廊下を歩く “ 誰か ” を認識することは難しかったが、前方にいた今剣と乱藤四郎は、それが誰なのかをとうに把握していた。




そして、廊下に月明かりが差し込んだその時____。









キイイィィィイン____









刀と刀がぶつかり合う音が、周りに鳴り響いた。






今剣 「てあらいかんげいですね……、ひげきりさま。」

髭切 「ありゃ? 止められてしまったみたいだね。」





廊下に差し込んだ月明かりによって、夜目がきかない太刀にも、自分たちに刃を向けたのが誰であるか、把握することができた。

後方にいた愛染も、博多も、そして長谷部も突如暗闇から現れた髭切に目を見開いていたが、中でも一番衝撃を受けていたのが、





膝丸 「ぁにじゃ……!? しかし、この瘴気は……。」


髭切 「へぇ、そっちには弟が居るんだ。」





やぁ、と左手を挙げる髭切。

付け加えておくが、右手は今剣と応戦中である。



今剣は、その異常さに心底動揺していた。そしてそれは、近くにいた乱藤四郎も感じていたことだった。






乱 「(室内戦、しかも夜戦って太刀が不利になる状況は揃ってる。なのに、極めた今剣が押されてるのはなんで……?!)」

今剣 「(なんですか、このちからは……? ひげきりさまは “かたうで" しかつかっていないというのに)」





髭切 「…………ごめんね。」

今剣 「? 今なんっッ??!! あぐぅっ!!」



乱 「今剣!!!!!!」





髭切は、刀を持っていた右手をぶんっっと振り、今剣を壁に叩きつけた。

今剣は極めてからしばらく経つ、本丸でも初期の頃から在る刀剣である。
堕ちたことによって力は増えていても、ここまでとは。と、男士たちは、言葉を失った。

ひゃくろくじゅうご。→←ひゃくろくじゅうさん。



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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!なんとか終われて安心しています!これからも精進して行きますので、何卒宜しくお願いします! (2019年11月17日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます…!咲ちゃんの恋が仄めかされてめちゃめちゃニヤニヤしてますwww(お相手は何となく予想してますが、夢主ちゃんだったら面白そうですね)これからも楽しみにしてます! (2019年11月17日 18時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - これからも応援お願いしますね……むふふふ。 (2019年11月11日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 暁さん» むふふふ……どうですかねぇ、おちますかねぇ……うふふふ。 (2019年11月11日 21時) (レス) id: e544de2375 (このIDを非表示/違反報告)
- こうして、見習いちゃんは 恋におちていくんですね!! 私わかりますよ!作者さん!! これからも応援してますよっ! (2019年11月11日 0時) (レス) id: f3a52100c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2019年9月23日 22時

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