【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士参。 (ページ24)

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ひゃくさん。ページ24

咲「何よアレ……！！！！！何であの女だけじゃなくて男士にも効かないのよ！！！！！」

私は荒れていた。

本来ならば、あそこであの女は信頼を失う筈だった！！
私の術で操られた刀剣男士を使って！！

あの術が全く効かなかった訳じゃない。
清光や光忠、それに審神者にも効いていた。

ただ、宗近と髭切だけには、全く効果が無かった。
それどころか、拍手一つであの術を攻略されてしまった。

咲「何で何で何で何で何で！！！！何でこうも上手くいかないの？！

私はここで愛される運命、あの女は捨てられる運命のはずでしょ？？！！
あの女は要らない、私の物語には必要ない存在なの！

それなのに……！！！！！」

私は必死で呪術の本をめくり続けた。

これもダメ、これもダメ！良い術が全く乗っていない。
宗近、そして宗近よりも長く生きている小烏丸にも通用する、最高難易度の術。

私は難しい技でも使えるように、子供の頃からそういうのを習って来た。
全ては愛されるために、私が一番になるために。

顔の気に入らないパーツは、バレない範囲で術を使い、変えて来た。
脂肪も、術で削いだ。

運動なんかは全くしない、全ては術で解決できる。

それでも術を使えるようになるには、文字通り血の滲む努力が必要だった。

だから、なんの努力もしていないのに、あのスタイルと美貌を持つ、あの女が羨ましいし、何より憎い。

咲「何かないの？！もう洗脳系じゃなくても良いわ、強い術、対抗できないような術！」

ピタ、私の手が止まった。

ページとページの間に挟まるように、小さく千切られた紙が、そこに存在していた。

不思議と、吸い寄せられるように私の手はその紙を手に持った。
ニタリ、と鏡が無くても分かるくらい、私は不気味に微笑んだ事だろう。

これがあれば＿＿＿＿！私はあの女をどん底に突き落とすことが可能になるわ！！！！！