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ひゃくろく。 ページ27

鯰尾 「おっ、これは良い馬糞…………!」

三日月 「はっはっは、可愛い奴め。」

骨喰 「…………。」

A 「うぅ……。睨まないで頂戴ぃ……!」



厩は混沌と化していた。


嬉々として掃除がてら馬糞を回収する鯰尾くんに、馬を撫でる三日月さん、三日月さんに擦り寄る馬(恐らく雌馬かと)、無言でほうきをはく骨喰くん。
そして、餌をやろうとするも睨まれる私である。


なんで三日月さんはあんなに馬に好かれるのかしら。
私と三日月さんのなにが違うというの?
顔? それとも包容力? それか強さ? それか神格?


うぅん、違いすぎて分からないわね。

なんて考えても目の前の馬は私を睨むことを辞めない、それどころか餌はそこに置いてお前はどこかに行けと目線で訴えられる始末。




三日月 「A殿、ちとそれを貸してくれぬか。」

A 「え、あぁ……どうぞ?」

三日月 「ありがとう。__……さて。」




馬に向き直った三日月さんは、ほれほれと餌をちらつかせる。

すると馬は、吸い込まれるように餌をムシャムシャと食べ始めた。
む……、やっぱり私の与え方が違ったのね。



じゃあ私も、三日月さんと同じ風に…………と餌を取り出したその時、「おい。」と厩の外から誰かに呼ばれた。

馬当番の誰でもないその声の主を見ようと振り返ると、そこには南泉くんが立っていた。




南泉 「主が呼んでる……にゃ! 一旦やめて審神者部屋に来るにゃ!」

A 「主さまが? 分かったわ、すぐ行きますと主さまにお伝えお願いできますか?」

南泉 「伝えておくにゃ。」



早く来いよ、とにゃんせん……南泉くんは言うと厩を立ち去っていった。

私は皆さんに「少し抜けます。」とお伝えし、了承を得てから厩を出て、主さまが待っている審神者部屋へと向かった。




それにしても、内番中に呼び出されるって、初めてかしら。

私、何かしてしまった? とか、主さまの身に何が? とか不安な思いがよぎるけれど、今考えても何も変わらないと、歩みを早めた。

ひゃくなな。→←ひゃくご。



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通りすがりの黒魔道士A - ぴのさん» むふふふそうでしょう何故なら白夜さんは私の分身ですから!!ごめんなさい調子乗りました笑 (2019年8月2日 22時) (レス) id: 731b8b8a7b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 白夜さんかっこよすぎか!俺の刀剣は、欠けさせないってイケメンか! (2019年8月2日 12時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの黒魔道士A - 無花果(文アル,刀剣乱舞好きの元Na-na)さん» いやもうほんとに……何処おぉぉぉ??!! (2019年8月1日 22時) (レス) id: 0b7cab0fb0 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(文アル,刀剣乱舞好きの元Na-na)(プロフ) - はっはっは、私の千代ちゃんも何処へ行ったんだ…← (2019年8月1日 0時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの黒魔道士A - モンテスキュー(仮)さん» はぁぁぁぁぁい!!!!!続編にございます!!!!!応援ありがとうございまぁぁぁぁぁす!!!!! (2019年7月31日 23時) (レス) id: 0b7cab0fb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2019年6月8日 22時

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