【刀剣乱舞】 来派のお色気刀剣女士 番外編。

肆 ページ22

歌仙さんのお怒りを軽く受け流しつつもちゃんと受け、秋田くんたち短刀(＋髭切さん)と今日のおやつを偵察しにいった。

くっきい だった。楽しみ。



任務を終えた私たちは、粟田口の部屋で明日のおやつを予想しあい、昨日の予想で今日のおやつを当てた五虎くんには、髭切さんから飴ちゃんが渡された。

一連の動作を終え、来派の部屋に帰った私。蛍丸と国俊は演練だから、きっと国行がごろごろしてるんだろうなぁ、と思いながら襖を開けたその時




A 「きゃあぁっ？！」




部屋の中から腕を強く引っ張られ、その反動で、私は引っ張った張本人、国行の腕の中にいた。




A 「もぅ、何よ国行、びっくりしたじゃない。」

明石 「…………。」

A 「国行ぃ〜？ どうしたのよ」




心なしかむすっとしている国行は、ぎゅうっと更に強く私を抱きしめると、私の耳元でぼそぼそと何か言った。


実を言うと凄く聞こえていたんだけれど、その内容が可愛らしいもので、私は意地悪をして、「もおいっかい、言って？」と国行に言った。




明石 「Aは危機感が足りてへん、目で離した隙に他の男んとこ行ってまうし…………。」

A 「でも私以外みんな男性よ？」


明石 「みぃんな男だから、いつ手ぇ出されるかわからん……」

A 「……ふふ、分かったわ。だあいすきな国行の頼みなら、気をつけるわ。」




私の言葉に少し笑顔になった国行。

なんか犬みたいで可愛いわね。
なんだか今日はいかんせん国行が素直だ。


もう少しだけ、意地悪しちゃいましょ〜っと




A 「私、やきもち焼きな国行もかわいくて好きだよ？

あぁ、そうだ、手出されるのが嫌なら、国行が独占したらどうかしら？」




ほーら、と今度は自ら国行に近づく。
うんうん、今頃国行はりんごのように真っ赤に染まっているはず…………


あら、あらあらあら？






A 「なっ、なななんで押し倒されてるのよ！」

明石 「Aが誘ったから」

A 「さっ、さそってなんか、ないわよ」





なんか、立場逆転してるわ……。

どうしましょ、屈辱じゃないけれど何か感じるわ。


私を押し倒した状態で、国行は顔を近づけてきてこう言った。




明石 「危機感足りてへんっちゅうの分かったか？」

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