二十二言目. 不完全な復讐だ ページ23
真昼side
入学式が終わり、クラスでの当番も決まったころだった
放課後、俺は掃除当番だったからゴミを焼却炉の前に
持ってきた時だった
ちょうど、先輩も来ていたのだろう
焼却炉から歩いてきた
おそらく、掃除当番が嫌だったのだろう
俺から見ても少しイライラしているのがわかった
だから、避けて通ろうとしたがそれが間違いだった
先輩も俺を避けようとしたから肩がぶつかった
『おい、何するんだよ』
真「ご、ごめんなさい・・・」
普通ならこれで片付くハズだったけど
先輩は許しはしなかった
『あぁ？聞こえねぇなぁ？』
真「ごめんなさ・・・」
『あぁっ！？』
ゴミを持つ手がだんだんしびれてくる
俺が先輩にひるんで、何も言えなくなっていた時だった
貴「やれやれ、先輩ともあろう方が何をしているのかと思えば
弱い者いじめですかぁ？」
挑発的な声が焼却炉前に響く
『１年か？何の用だ？』
キレ気味にその子に話しかける
俺はゴミをその場に下ろした、もう限界だった
貴「何の用だと思いますか？」
『はぁっ！？』
貴「先輩がよくわかっていると思います」
その子は手にゴミを持っていなかった
掃除当番じゃないのか・・・？
先輩の視線が俺ではなく、その子へと向けられる
貴「先輩。例え話をしましょうか」
『何なんだよ、お前』
先輩が睨みをきかせてくるが、その子はひるまずに
話を続ける
貴「もしも、俺が先生を呼んで来たらどうしますか？」
『はぁ？そんなわけ・・・』
貴「今は放課後です。職員室、グラウンド、廊下、教室
もちろん、焼却炉の近くにも先生はいると思いますけど
先輩はどうしますか？」
先輩は『ぐぐう』と声をもらして
その場を去っていった
真「あ、ありがとな！！」
貴「いや、俺はただ・・・」
その子は俺の目の前を通り過ぎ、ちょうど
校舎のある方へ歩み寄り、かがんで何かを拾った
貴「上の窓から落としちゃってさ、うわ、画面がバキバキだ」
どうやらケータイを落としたらしく取りに来ただけらしい
それでも、こんな場に割り込もうなんてそうとうな勇気がいるはずだ
ましてや俺とその子は知り合いでもない
真「俺、６組の城田真昼っていうんだ」
貴「大神A、俺は５組だ」
真「隣のクラス・・・じゃあ、これからよろしくな」
俺が手を差し出すとAは一瞬、きょとんとしてから
ハッとしたように手を握り返した
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駄天使 - コメント返しありがとうございます！無理はしないでくださいね！ (2016年10月10日 0時) (
レス) id: a5106845e0 (このIDを非表示/違反報告)
狼森犬歯(プロフ) - 駄天使さん» コメントありがとうございます！！そうですね、繋げてます・・・本編となるべく意味をつなげられるようにしていますがあまり気にしなくても大丈夫です！！まさか、気づいてもらえると思っていなかったのでうれしいです！！これからもよろしくお願いします。 (2016年10月9日 17時) (レス) id: e17c30f3fa (このIDを非表示/違反報告)
駄天使 - 面白いです！次回楽しみです。 質問なんですが、話の番号みたいなのって全部一緒に読むと一つの言葉になるようにつけてたりしますか？ちょっと気になったので。 (2016年10月8日 23時) (レス) id: a5106845e0 (このIDを非表示/違反報告)
狼森犬歯(プロフ) - ひめゆりさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2016年7月25日 13時) (レス) id: 2a9ee0d896 (このIDを非表示/違反報告)
ひめゆり - 面白いです！応援してます！更新頑張って下さい！(ノ´∀｀*) (2016年7月25日 0時) (レス) id: 679f7594a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狼森 | 作成日時：2016年4月12日 17時
