不死川玄弥 「接吻しろ」 ページ32
リクエスト。
やばい(主に頭が)。
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案の定お題を見た瞬間から玄弥は顔を真っ赤にしていた。まあ、初心な思春期男子だもんなー……。流石にファーストキスが私なんてのは嫌か。嫌にせよ難にせよやらなきゃなんねえけど。
「いや、ちが、嫌な訳じゃなく!」
「え? 嫌じゃねえの?」
「そういう問題じゃ……」
したいと思ってんなら逆に驚きなんだけどという目で玄弥を見ると、彼は必殺攻撃でも喰らったかのように地面に崩れ落ちた。顔面を覆っている指の間から思い切り赤い顔が見えている。恥ずかしがり屋がいるとこっちも結構共感しちゃうんだよな、やめろもうハイテンションで行こうぜ。
そんなことをふわっとぼかしながら玄弥に言うと、「昨日寝ましたか?」と割とガチトーンで言われた。うるっせえな寝てねえよ(逆ギレ)。昨日は鬼と乱闘ぶちかましちゃって報告書十枚以上書かされたんだよもう何なんだよ〜〜!(幼児退行)
マジ紙の無駄遣いなんだけど無理なんだけど。ていうか右手だけ異常に使いすぎて筋肉痛になりそう。ッあ〜〜私が鍛えてなかったら絶対筋肉痛だったのにな〜〜〜!! あー無理。もうなんか頭の中で文字が踊ってるもん。あれ……玄弥……君の目はいつの間に『三』に……?
「ダメだこの人末期症状が出てる」
「はっはー、ヒロポンでも飲むかね少年」
「ソレ蟲柱様が麻薬とほぼ同じっつってましたよ」
「待って??」
エッ……、嘘でしょ私昨日アレ飲んだんだけど。エナジードリンクとほぼ同じ感じで飲んじゃったんだけど。ふざけんなよ政府仕事しろよきちんと法律で禁止しろよ。
「依存に二年以上かかるらしいんで、一回飲んだぐらいなら大丈夫だと思いますけど」
「それを早く言えよ少年!!」
「その語尾何ですかさっきから!?」
危うく玄弥を殴り飛ばす処だった危ねぇ〜〜〜……。不死川とか自分は玄弥を殴って良いけど他のヤツが殴るの絶対無理マジ地雷みたいな顔してるじゃん(してない)。でも玄弥とキスしなきゃなんないっていうこの状況がヤバくね? えぐくね? えぐいじゃーん。
つーかなんか数字表示されてる。は? なに? 『50』──五十?
「コレ……、もしかして」
…………いや、嘘だろ……。
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なずな - 心臓が1億個ぐらいあってもたりませんでした!!助けてください!!(?) (3月29日 12時) (レス) @page50 id: f22ade9e4c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - とても、面白かったです! (2023年1月27日 1時) (レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 一気読みしてたら、もう夜になってた⁉ (2023年1月27日 1時) (レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 面白い続きが観たい… (2022年12月12日 10時) (レス) @page50 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
nori(プロフ) - 作者様の話好きすぎる…✨一気読みしちゃいました笑今更ですがお疲れ様です!作者様の作品これからいっぱい見てみようと思います!!! (2022年8月27日 21時) (レス) @page50 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2021年1月9日 17時