【鬼滅の刃】おい待て落ち着け。【○○しないと出られない部屋】 伍巻

宇随天元　「股ドンしながら深く接吻しろ」 ページ18

リクエスト。


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　この文字列を何度見たか。文章が毎度同じである。


　おもむろに横に立つ宇随を見上げると、宇随もそれに気付いて私を見下ろす。特に気負っている風でもない。まあコイツはそれ以上のことなんて散々嫁さん達と経験してるだろうし、特に驚くことでもないか。柱連中は大体常に冷静なのでありがたい。

　……いやありがたくも何ともないな。そもそもこんなお題さえ出されなければ私が悩む必要も苦しむ必要もないのだ。くそう。



「ほい、じゃあ大人しく壁行こうぜ」

「うぎゃッ」



　ひょいっと軽々小脇に抱えられ(俵じゃねえんだよ)、壁際にストンと下ろされる。コレ普通に言っているが、私の体重は一般人よかだいぶ重い。筋力があるから。別に大して嬉しくもねえけど、そんな私を「ちょっと運ぶか」くらいのノリで抱えないで欲しい。

「威嚇すんな」と頭を撫でられる。撫でる、よりももっと乱雑な感じか。ただ今までの師匠等にやられた習性のせいか、頭を撫でられると反抗する気力が一気に失せるのだ。あうう。



「ゆ、っくりが、良い」

「あ？ ゆっくり？」



　何のことだ、と首を傾げる宇随。だって、大体のヤツのキスは速すぎるのだ。そりゃあ、その……、気持ちいいことには変わりないけれど、少しはこっちを労わって欲しい。そりゃあお前らは経験豊富(笑)みたいな感じかもしれないが、生憎と私はそんなのに慣れきっているワケではない。



「ぶはっ」

「今笑ったか」

「いや、はは、笑ってねぇよ……。ぷっ」



　どう考えても笑っただろ！？ と叫ぶ前に、宇随が口付ける。頬を掴まれたままキスされて、喉が強制的に上向きになり変な音が鳴った。ただ、宇随はそれ以上ほとんど動かない。何でだ、と思った処で理解する。

　──ゆっくりって、そういう意味じゃねえよ！？

　ああ！ ああクソそういう訳か！ いや確かに、確かにね私が付いていけないというのは正解だけれども！ でも自分でやれってそんなことある！？ そういうことする！？ しねえだろ！


　ダメだ、無理だ、これは。分が悪すぎると判断していったん口を離す、──膝を持ち上げられる。はく、と唇が震えて、引き攣る。コイツ絶対いつか殴る。

　拙く舌を入れてみた。どう、──どうすれば良いんだろう。ていうかいつもどうされてるんだろう。羞恥が限界突破しそうだった。じわ、と視界が滲みだす。それを見て宇随はぎょっとしたようで、




「あぁ悪い悪い虐め過ぎた。オイ、ほら、泣き止め」

「くそ、くそ、この童貞野郎が……！！」

「童貞じゃねぇよアホ。ほら帰んぞ」



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