後藤 「赤面させろ」 ページ16
リクエスト。
ついったにこんな感じのネタがあったので引用。
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「もう俺の出番ねぇと思ったのに!」
「一作だか二作振りだかの登場おめでとう」
怨嗟の悲鳴を上げながら地面をバンバンと叩く敗者、もとい後藤。いつもの如く全身黒ずくめである。……私コイツの素顔ほとんど見たことねえな。ていうかこの隠の恰好以外を見たことねえな。マジでいっつもその服着てねえか?
しかし、その両手は自由そうで何よりである──含みのある言い方だと思うだろ。実際そうだ。
私の両手は鎖──つーか手錠で繋がれている。しかもこの部屋特製のものなので引き千切ることなど到底できない。普通の手錠でもまあ無理だったろうが、そういうのは試してみないとわからんし。たぶん悲鳴嶼さんあたりだったらできるんじゃないかな。
手首で交差された手錠は動かすとジャラジャラ音を発生させるが、数センチ動くだけでそれ以上は全く動かない。座らされた状態なのがかなりの救いである、コレで立った状態だったらかなり不便なことになっていた。
後藤は叫ぶのを止め、「え、お前繋がれてんの?」と訊いた。気付くの遅ぇよ。
「うわ、何だコレ……、たかが手錠だろ? 引き千切れねぇのか?」
「どんなバケモンだと思ってやがる」
それよりも、と私は足で木札の方を指した。「足癖悪ッ」と言われたが、大きなお世話である。足以外使えねえし。
後藤はその木札を読んで、私を見て、もう一度木札を読み、ドデカい溜め息を吐いた。
「俺が、お前をってことだよな」
「この状況見たらな」
一応視力はかなり良い方である。此処からでもその文字は読めたし、後藤の目の周りが赤くなったのもよーく見えた。コイツ知り合いの中で一番顔が見にくいのにトップレベルでわかりやすい面してんだよな。すぐ赤くなるしかなり直情的だし。
ただ、戦闘後はかなり後藤は有用である。長らく鬼殺隊に属しているからか、臨機応変さではほとんどの隠に引けを取らない。冷静だし、治療班が来るまでの応急処置だってできる。とどのつまり、だいぶ
まあ、無いなら無いで、悪いことなどない。こうして立派に隠を務めているワケだし。
「俺どうすりゃいいんだよ」
「知らねーよ」
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なずな - 心臓が1億個ぐらいあってもたりませんでした!!助けてください!!(?) (3月29日 12時) (レス) @page50 id: f22ade9e4c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - とても、面白かったです! (2023年1月27日 1時) (レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 一気読みしてたら、もう夜になってた⁉ (2023年1月27日 1時) (レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 面白い続きが観たい… (2022年12月12日 10時) (レス) @page50 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
nori(プロフ) - 作者様の話好きすぎる…✨一気読みしちゃいました笑今更ですがお疲れ様です!作者様の作品これからいっぱい見てみようと思います!!! (2022年8月27日 21時) (レス) @page50 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2021年1月9日 17時