【鬼滅の刃】おい待て落ち着け。【○○しないと出られない部屋】

・ ページ50

.


「……い、よいしょっ」



小さな掛け声と共に、私は体勢を立て直した。つまり獪岳を床ドン、獪岳は寝そべるという先程と真逆の状態になったという訳だ。

ちなみにこんな状況ならラブい空気に少しくらいなるだろうって？

ハハハハハ！！



「重(おめ)ェ」



こいつと一緒に居てなると思うかい!?



「獪岳女性に言っちゃいけない一言ランキングというものを知ってるかい？」

「……！ ……!!」



顔面に私の胸を押し付けられ、顔を真っ赤にする獪岳。反論しようとしてるのかな。残念息できないかー！ お姉さんの豊満な胸で息できないかー！(ほんとクズ)



「っなれろ!!」

「むぁ。つれないなァ獪岳」



「ふざけんなクソが!!」と叫び散らす獪岳に、うーと耳を塞ぐ。うるさいよ君。

なんて考えながら(ついでに獪岳に顔面を鷲掴みにされながら)、うーん今どれくらい経ったんだろうなあなどと時計を捜してみると。



『残り 00:03』

「えっあ嘘」

『終了』

「はっオ」「ちょ待」



どさっ！

元の世界に落ちた私達は、「ぐぅ」とかの呻き声を上げた。あれこれ私だけ？


いてえ〜……と落ちた時にぶつけた腰を擦ると、不意に自分に影が落ちたのに気付いた。



「……えっ？」

「散々煽ってくれやがって」

「え、待て獪岳悪かっ」


.


大正コソコソ噂話。


獪岳とAは師範同士が知り合いで、本人達も少し前からの友達。獪岳は壱の型を使えないことをAに話しているけど、Aは何がそんな嫌なのかなあと思ってる。

だってAは呼吸使えないしね！！ むしろ開き直り！！


.

この小説の続きへ→←獪岳　「制限時間：半刻」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す