【鬼滅の刃】おい待て落ち着け。【○○しないと出られない部屋】

獪岳　「制限時間：半刻」 ページ49

リクエスト。このリクで今回は終わりかなぁ〜。続編は行くか行かないか迷ってます。だって何か予想以上に伸びてる。やばい。恐怖。て思わせぶりなこと言っときつつ多分行きます。ごめんね。

ちなみに半刻は一時間のこと。一刻で現代の二時間です。多分。恐らく。


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「せっ、せまい！！」

「っ……！ 狭いなら狭いで声が響くことも分かんねえかっ」



自分が出した大声で自分の耳が痛くなるという、まあちょっと人に言えない失敗をやらかした処で。



「ヘイヘイ獪岳君、お久しぶりだね獪岳君！」

「……そうだな」



ちょっとしたハイテンションで話しかければそっぽを向く獪岳。あれあれ何々照れちゃった!? 獪岳お姉さんの美少女フェイスに照れちゃった!?(クズ)

いや〜獪岳も案外思春期なのですなぁ!? とニヤニヤ顔で話しかければ頭突きされた。マジクソ遺体、じゃない盛大に誤字った。遺体とかマジで笑えないわ。まだ生きてます。



「ふぅ。落ち着こう」

「いやアンタだよ」



やだ獪岳辛辣。



「取り敢えず言わせてほしい」

「何だよ」

「狭くない？」

「さっきも言ったよな？」



なんて能天気なショートコントが開催されているが、正直に言うとかなり厳しい。

何がって、体勢が。


此処さーいつもみたいにあの普通の部屋みたいな広さじゃなくて、めちゃめちゃ狭い箱みたいな形してんだよね。長方形の箱──と言っても、ほとんど正方形に近い。

私が下に背を付けて、獪岳がその上で(私の横に手付けてる)眉間におもくそ皺(しわ)寄せながら舌打ちしてる。しかも何か隅っこに制限時間みたいなの見えてて、どうやら後一時間程らしい。


獪岳とは元々の知り合いなので(師範同士が知り合いだったのでとも言う)、別にこんな体勢になっても特に何も思わない。思うのは獪岳の腕震えてるな〜、これで脇腹ツンツンしたらどうなるかな〜なんてことを考えている。(クソ)

でも獪岳だけの問題じゃなくて、私もずっと足を引っ込めてる状態なんだよね。微妙に疲れるぞコレ。



「これ動かせたりしないかな」

「はっ？ おい、待て動」

「あっ動い……およよよよちょっ待っ」

「ばっ」



箱、動きましたー。

私が獪岳の上に乗っかりましたー。

獪岳君、私の胸に顔面押し付けられてます。



「クソが離れろ無駄な脂肪押し付けんじゃねェ！！！」

「脂肪って言うなよふざけんなよ!? というか私も動けないからっ!?」

「ちぎんぞ！！！！」

「何を!?」


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