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「如何する」
「如何もこうも無いでしょさっきドヤ顔で壁殴っといて失敗した音柱様」
完全に音速で飛んできたであろう拳をほぼ勘で避けた私はそのままスライディング土下座をした。
「このままじゃ此処で一生過ごすことになりますね」
「絶対嫌だな」
「あーそういや貴方にゃ三人の嫁がいるんでしたよね、ふぁっく! 死ね!! このハーレム野郎!!」
「お前もう何も隠さなくなってきたな」
別にいいが、とか言いながらけさ固めをしてきたコイツは一体何なんだ。
……というかめちゃ痛いちょ待っギブギブギブアップ!!
「わかりゃいいんだ」
「(マジこいつふざけんじゃねえよか弱い女子によぉ)……あれ、何か紙出てきましたね」
ぴら、と落ちて来た紙を捲った。其処には壁ドンの詳細が文章で書かれていた。宇髄が「おお」と感嘆の声を上げる。
……何かこの部屋作ったヤツに凄い同情してきたんだけど。
「ええと、まずお前が壁に寄り掛かる」
「宇髄がやれよ」「何でだよ」「ムカつくからだよ」「何だこいつ」
結局私が壁に寄り掛かった。次に、……えー、と宇髄が紙を確認する。
「こう……俺がお前の顔の横に」
「痛っ、お前人の足踏むんじゃねえよ!」
「うるせえ仕方ねえだろうが! 黙っとけテメエ!!」
グダグダ過ぎてわろた。
「壁の横に手を、突く」
「それで?」
「……それだけだ」
「……ドン要素ねえじゃん!」と叫ぶ私に宇髄が「俺が聞きてえわ!」と叫び返した。
そして続く壁ドン状態。ついでに無言状態も続く。
「オイこれで正解なんじゃねえのか」
「知らねえよテメエが紙持ってんだろ」
と押し問答をしていると、もう一枚振って来た紙。またもや宇髄が確認すると、黙って私にその紙を突き付けてきた。えっ何。
「【女の子の方、もうちょっとキュンキュンしてください】」
「だとよ」
「何なのマジで?」
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廣岡唯 - しのぶさああああああああああああああああああんと蜜璃ちゃんああああああああ (2022年11月30日 9時) (レス) @page18 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
利音 - 嘘つきピエロさん» 走れメロンだよ (2021年9月22日 15時) (レス) @page28 id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
玄武 - んん” か”っこ”い”い” (2021年7月3日 22時) (レス) id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - 伊黒さんの「死ぬ気で闘え」の序盤の2文って走れメロスでしょうか……? (2021年1月21日 15時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
nao0824hito(プロフ) - 不死川さんと冨岡さん私も好きです。 (2021年1月1日 0時) (レス) id: 04378a0bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2019年12月26日 16時