【鬼滅の刃】おい待て落ち着け。【○○しないと出られない部屋】

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「……！ ッ……！」



何だ、何だ何しやがる此奴ッ！

押さえつけられた後頭部。キスしやがったこいつ、柱、柱のくせに！


怒りの余り振り上げた足が、だらり、と下にさがる。

それだけじゃない。へにゃ、と手も足も力が抜ける。



「ッは、お前ッ、」



一瞬離れた隙に、文句が口をついて飛び出た。

その開いた口に舌が這入る。味わったことのない感覚に体が震え、とうとう腰が抜ける。



「……あァ？ 何だ、もうお手上げか」



押さえつけられていた後頭部が離され、同時に私は床に崩れ落ちた。貪るように息を吸う。マジで死ぬかと思った。



「お前、おま、何で、ッハァ、」

「おーおー。散々生意気言ってた小娘がこの様か」



……え"。

明らかに焦ってしまった私を見て、不死川はニタリと口角を上げる。



「知ってるぜェ？ お前が俺との合同任務にあった時は決まって近くの飲み屋で年齢偽って酒飲んで俺への悪口を言ってたこと」

「誠に申し訳ございませんでしたァァァ!!!!」



スライディング土下座。何度も練習してきたこの華麗なる体勢を見よ。

……死にたい。



「はん。俺に貸しができたな、A」



いつの間にか出現していた扉に手をかけ、外へと出る不死川。

私はその後ろ姿に中指を立てるのを忘れなかった。


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大正コソコソ噂話。


Aちゃんは階級が乙で、鬼殺隊最高位の上から二番目。惜しいね。
最高位から二番目なので、そこそこに柱との合同任務に出かけることがあるよ。

現在遭遇率トップは不死川。何故だろうね。

冨岡義勇　「抱き合え」→←不死川実弥　「接吻しろ」

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