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「待て、え、それはガチで？」
「ガチだ」
「……本気？ 正気？」
「本気だし、正気だ」
数メートル反射で離れた私。
「抱き合おう」
「もう一回言わなくてもいいわ！」
遠い処でぎゃんぎゃんと吠える私は、自分の顔が赤くなっている自覚はあった。
いやさ、確かに嫌いなヤツなんだけどね？ こう、何ていうか、顔はその、アレじゃん？ 俗にいう……イケメン(小声)じゃん？
後私クソほど男耐性ないから。年齢＝彼氏いない歴である。そんな奴がいきなり嫌いなヤツと抱き合えとか言われてもアレじゃん、流石に……アレじゃん。
「此処を出るには恐らくそれしかない。抱き��合え��と言っている以上、二人で協力しないと駄目だろう」
「いやッ……いや、それはわかるけど」
頑としてそれを許可しない私に、冨岡は痺れを切らしたのか少しだけ眉間に皺をよせ立ち上がった。
そして。
「ぎゃっ……！ バカバカバカ、離せ！ ぶっ殺すぞお前ェ!!」
柱が柱たる所以、その幾人もの鬼を葬って来た身体能力で私を後ろから抱き締めた。
うわあああ！ うわああああああああ!!
全力で抵抗する私の耳元で、「やはり駄目か」と低い声が呟く。あああああ!! 何か！ 何かぞわってした！
そして、体の圧迫感が消えた──と思ったら今度は目の前に隊服。つまり、
「ッギャ────ッ!!!!」
全力で叫んだ私。今までの中で一番大声で叫んだと思う。
「離せ離せ離せ離せェ！ お前！ セクハラで訴えるぞこのクソ外道！」
「それは困る。だがここから出られないのはもっと困る」
上から聞こえる最もな意見に、私は叫ぶのをやめた。相変わらず冨岡のことを殴ってはいるが。
「も、もしかしたらそれ以外にもあるかも……」
「ない」
断言する冨岡。ああああああ希望が潰えたああああああ！
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廣岡唯 - しのぶさああああああああああああああああああんと蜜璃ちゃんああああああああ (2022年11月30日 9時) (
レス) @page18 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
利音 - 嘘つきピエロさん» 走れメロンだよ (2021年9月22日 15時) (レス) @page28 id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
玄武 - んん” か”っこ”い”い” (2021年7月3日 22時) (レス) id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - 伊黒さんの「死ぬ気で闘え」の序盤の2文って走れメロスでしょうか……？ (2021年1月21日 15時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
nao0824hito(プロフ) - 不死川さんと冨岡さん私も好きです。 (2021年1月1日 0時) (レス) id: 04378a0bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時：2019年12月26日 16時
