【ci】夜のデザート。 ページ15
ci「ほんとにすまんって、A」
「…チーノのばか、きらい」
ci「すまんって、機嫌直してやぁ〜…」
近くのお祭り連れてこれられ、意気揚々と来たはいい。互いに浴衣も来て、幸せにクレープ片手に歩いていたはずなのに。
ci「いやまさか、あのAさんがお化け屋敷苦手とは〜」
「…悪かったですね、苦手で」
いつもの如く煽ってくる彼を見上げればきっと涙がポロポロ出る、悔しいから絶対見ないし許さない。
お化け屋敷に入る前はチーノと手を繋ぎクレープ片手にルンルンだったのに。
出てくる時はチーノの右袖を両手で掴んでいた。
「ほんと、許さん…きらnむっ」
口いっぱいに広がるのはさっきと同じクレープの味。…いつの間に買ってきてたの。嬉しい…けど。
ci「…これで許しぐぼあっ!?」
「許さない!」
ci「んぼぁさあが?!」
彼に突っ込まれたクレープを勢いよくチーノの口に突っ込むと苦しそうに笑っている。なんでやねん。
「ごめんて、あ…」
ci「ん?どしたん、A」
「勢いよく突っ込みすぎた、メガネに付いちゃった…」
よくよく見たら、メガネの下の方に生クリームがべっとり付いてしまってた。
メガネに着くと面倒なのは分かってるんだけど…。勢い強すぎたな…。
ci「えーどうしてくれるんですかぁ?前が見えなーい」
「見えるでしょ、下の方じゃん、取るから動かないで」
ci「いやー、見えないっすねぇ。」
へらへらと笑いながら、私の前に立ち塞がった。いつの間にか、祭りの喧騒から離れていたことに気がついた。
「チーノ、正面に立ってとは…」
ci「いやあ、前が見えないんでどこいるかわかんないんすよ〜」
ニヤリと笑うと、木陰に引っ張られて、壁ドン状態になった。
「…あのチーノ、サン…?」
ci「これは、Aの首かな?」
聞く耳持たず、と言わんばかりに耳を撫でたり首筋をなぞったりしてくる。
反応する自分が憎い。
ci「あれー?ビクビクしてますねぇ、あ、こことか?」
「ひッ…ぅあ、チーノ、やめ、外だ…ッひぇ」
ci「…あー、甘い匂いここからするなあ。温かいしここはドコやろなあ」
ぐちゅりと、口の中をチーノの指が支配する。
掻き乱して、抜くとぺろりと舐め上げた。
「…ゆるひえ」
ci「悪い子だなあ、A」
そう言ってメガネを外して笑った。
月明かりの下で甘く溶かされる。
チーノ×甘味でおしおき。
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狂乱(プロフ) - メンバーの名前のところ、検索避けした方がいいかもです… (2021年4月5日 14時) (レス) id: 7dc8d53c73 (このIDを非表示/違反報告)
もも王 - *珈琲*さん» お願いします!気長に待ってます!頑張ってください! (2020年6月17日 18時) (レス) id: ddd6641eac (このIDを非表示/違反報告)
*珈琲*(プロフ) - もも王さん» かしこまりました!順に消化したいと思います! (2020年6月17日 13時) (レス) id: fa33405b71 (このIDを非表示/違反報告)
もも王 - はじめまして!今日初めて読んだんですが、虜になってしまいました・・・。ぜひ、リクエストをお願いしたいです。htさんでお願いしますDOGEZA。ちょっと甘めの歪なやつで・・・。無理でしたら大丈夫です!これからも頑張ってください! (2020年6月16日 22時) (レス) id: ddd6641eac (このIDを非表示/違反報告)
*珈琲*(プロフ) - ミイミイー☆(旧アカ3)さん» ありがとうございます!リクエストぜひ書かせていただきます! (2020年5月15日 18時) (レス) id: fa33405b71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*珈琲* | 作成日時:2019年9月2日 1時