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嫉妬 ページ21

4人に野外ステージの場所を教えて、私は一足先にステージ裏にある仮設更衣室に向かう。
すでに徹ももう来ていて、着替え始めるところのようだ。

及川「おかえりA、楽しかった?」

柔らかく微笑んだ彼は私の額に軽くキスをした。
どうしたのだろう、普段校内ではしないのに。…少しもやっとさせてしまっただろうか?

ボーッとしていたのがばれたのか徹は少し焦ったように口を開く。

及川「ごめん、行っておいでって送り出したのは俺なのにちょっと嫉妬というか…
Aにとって大切な友人だってことはわかってるから。」

『ううん、こちらこそごめんね。』

皐月さんの報告もあってか、徹は彼ら四人のことを信用してくれている。
とはいえもちろん、彼女が男子四人と遊びに出れば面白くはないだろう。…私なら嫌だし…

自己嫌悪に陥っていると、徹がギュッと腰に手を回して、もう片方の手で私の背中をぐっと近寄せる。

少しだけ汗の匂いと、ほのかに香る柔軟剤の香り。
安心する、徹の匂いに包まれて私は巡らせていた思考を止めた。


冬木「えーと…お取り込み中申し訳ないのだけど…
そろそろドレス着ないと、ステージの時間が」

女子更衣室のほうから冬木さんが顔を出してそう言った。

そうだ、ここは更衣室の前なのだ。
というよりミスコンのステージが始まるまでもうあまり時間もない。
3年6組の出番が一番最後だと言ってもスタンバイは基本同じ時間なのだから。

『ご、ごめんなさい冬木さんっ
徹、またあとでね』

そそくさとその場を離れて、彼女が待つドアの向こうへと駆け込む。

ニヤニヤと私を見るミスコン班の彼女達は、今前で見た表情の中でもはや一番生き生きしていたかもしれない。
 
 

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あやにゃん(プロフ) - hatajimamomokaさん» momokaさん、コメントありがとうございます♪ 若干話が迷走してはおりますが、最後までお付き合い願えたら光栄です( *´艸`) (2020年3月7日 19時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
hatajimamomoka(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2020年3月7日 16時) (レス) id: 366eb10de3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやにゃん | 作成日時:2019年11月23日 22時

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