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もうすぐ ページ16

拉致されてから結局2時間、お昼の時間も少し過ぎてから私は再び解放された。
ドレスは濃紺、ボルドー、そして黒の三着を選んだ。
最後の投票結果の時のドレスはどうやら徹が用意してくれているみたいで、楽しみだ。

選んだドレスを見たクラスの女子3名はすぐさまどこかへ連絡して、お目当てのアクセサリーを確保しに行ったらしい。
もう一人の子は冬木さんとドレスについて語り合ったのちに皐月さんに連絡していた。
…皐月さんに情報を流していたのは君かね…


『ねぇ、星咲さん、冬木さん、お昼食べにいかない?』

ドレスの話をしていた星咲(ほしさき)なるみ はくるりと振り返り、いいわねぇと手をうった。
どうやら彼女たちもそろそろ限界だったようだ。

及川「近くにフレンチとイタリアンとあるけどどっちの方が好み?」

星咲「ピザの気分かしら」

冬木「私もどちらかというとパスタかしら」

『カルツォーネが食べたいかな』

及川「よし、及川さんがおごっちゃうぞ」

 
いつもの、調子で徹はそう締め括った。
ビルのエレベーターに乗り込み、近くのイタリアンまで歩いて行く。

お昼を少し過ぎた時間だからか、店内は空いている。

シックな内装と、お洒落な音楽が聞こえてくるも、気取っていないからリラックスできるのが嬉しい。

 
ーーーーーー

及川「ただいま戻りましたー
あ、ガゼボの方はもうあらかた終わった感じ?」

椅子でお茶を飲んで休憩しているクラスメイトを見た徹は手をふった。
飾り付けも、必要な機材ももうすでに運び込みが終わっていて、暇しているようだ。

七瀬「及川おかえり。
微調整はまた明日って感じかな。」

ほとんどの項目にチェックがつけられたリストを眺める彼はそう緩く言った。
準備の時から根を詰めすぎると疲れるからゆっくりやろう、というのがうちのクラスのモットーになりつつあるのが感じられる。もちろん、ドレス選びなどの例外は存在するらしいが。

試作品の小さいケーキをつまませてもらう。
エクレア、フルーツタルト、チョコケーキとその他数種類が綺麗なお皿に並べられている。

滑らかなクリーム、しつこ過ぎない甘さ、ミルフィーユの層はパリパリしているし、ショートケーキのイチゴは自然の甘味を感じる。
これはお客さんの数と収入ランキングでは上位に食い込めるのではないだろうかと、少し期待をした。
 
 

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あやにゃん(プロフ) - hatajimamomokaさん» momokaさん、コメントありがとうございます♪ 若干話が迷走してはおりますが、最後までお付き合い願えたら光栄です( *´艸`) (2020年3月7日 19時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
hatajimamomoka(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2020年3月7日 16時) (レス) id: 366eb10de3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやにゃん | 作成日時:2019年11月23日 22時

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