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落ち着く場所 ページ10

ー自分視点ー

『ネット張りとかはやっておくから浅野ちゃん、ひなと一緒にドリンクとかお願いできるかな?
あ、あとメニュー確認を徹にお願い』

彼女は感じよく笑い、了解ですといった。

すでに一年がロードワークに行く前に立ててくれたのだろう支柱にネットを張る。

何コートもあるのでそこそこ時間がかかるがネット張りは何年やってきたかもわからないほどなので無駄のない動きではあると自負している。
それに誰もいない体育館に1人、考え事をしながらする仕事は嫌いではない。

3コート目にネットを張る。

50人を上回る部員数を誇る私立青葉城西高校バレーボール部には第三体育館一つ丸々与えられている。


天井の高いここは上にはギャラリーがあり、練習試合の時にはたくさん人が来るものである。主にうるさいだけではあるけど。

『…明後日、結局何なんだろう』


ちらつく不安感が思考を侵食する。

意味ありげな雰囲気を出すひなやお母さん達の表情が浮かび上がり、聞こえてきた声によってかき消される。


浅野「先輩!
ドリンク持ってきました!」

花園「ネット終わったー?
じゃ、私は落ちてるジャージでもかたずけるね」


彼女らは重そうなカゴをベンチの横においてステージの方へと向かう。

この体育館は文化祭やらにおいてはステージにもなる仕掛けがある。
本命の劇とかはホールで行われるけど。


『そろそろ戻ってくる頃かな』

校庭5周を終えた選手達が続々と戻ってくる。


花巻「おー浅野に篠原、ちゃんと仕事してるかー?」

ニヤニヤとしたマッキーが浅野ちゃんからドリンクを受け取る。

することがなくて私と一瞬ぼーっとしてたからか?


『ひどいなマッキー』

浅野「ほんと、だから貴大はモテないんだって」


ねー、と声を合わせるとまっつんはマッキーを見て笑った。

松川「彼女いたことないしねー」

花巻「余計なお世話だわ!」

国見「えー…金田一でもいたのに」

金田一「え、言うか?国見…」

 
中のいい彼らを見て3人で笑ってしまう。

さすが徹が頑張って取り入れたモットー、上下関係は必要以外少なく。


『さぁさぁ、飲んだら体が冷えないうちに次!』

 
普段は出ない大きな声が体育館に響く。

体育会系らしい返事がちらほらと聞こえ、ボールをとってパス連を始める彼らを横目に、我らマネージャーは次の仕事に取り掛かるのであった。
 
 

準備→←家



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あやにゃん(プロフ) - 紅葉さん» 一章と二章、どちらにもコメントくださって嬉しいです!(皐月さんは私の好みモロ出しにしてみました笑) そうですね、今作品のテーマは世界観や視点が変えられること、そして変えざるを得ないことでして…(でもやっぱり表現が少し大袈裟なので文章力が欲しいものです笑) (2020年6月2日 16時) (レス) id: 41b9de9ad7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - が、頑張れ篠原ちゃん……(その一言に尽きる)。皐月さんが好きです笑!世界観がどんどん広がっていくのがわかって楽しいです。 (2020年6月2日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやにゃん | 作成日時:2018年8月19日 8時

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