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14話 C'(前) ページ15








「──────ねぇ。」






怪しげにそう呟いた徹の声。






「………放課後、理科準備室、この席。」





いつの間にか私がもたれている机を、トンッと人差し指で叩く徹。





「抱きしめて、キスをして、それから─── 」





もう一度、徹の手が私の太ももに撫でるように触れた。ゾクっと背中に何かが走る。





「あの時とまったく同じ 」





そう、まったく同じ。だから私は抵抗する。





「……でも違うことがあるよ」



「え?」





優しく私の目を見つめながら、徹の腕が私の背中に回される。





「あんなに強く誰かを抱きしめたのは初めて」






驚く私に、徹は優しく微笑んだ。






「───そして何より相手が、Aだってこと」






そう言って今度は優しく私を抱き締める。耳に徹の息がかかってくすぐったい。






「…Aじゃないと、こんなにドキドキしない。キスの途中で名前なんて呼ばない。俺の余裕もなくならない」






徹の体温が温かい。


力強く言い切る徹の言葉に、私も徹のシャツを握った。






「もうこれからは、浮気したことを許してくれなんて言わないよ。一生、俺はAに謝り続けるから…



────ごめんね、A。」






徹の腕によって一層密着する私達の身体。






「でも俺にとってAは、他の誰よりも大事な存在ってことわかって」





その言葉を証明するかのような優しい手つき。私の目からは涙がこぼれた。






「これから俺はもうAしか見ない。



Aのことしか考えない。



ずっとAの側にいる。



…Aから離れてみてわかったんだ。




俺はAがいないと生きていけないよ」







私達の目が合う。徹に微笑みかけると、私達の唇が数秒触れた。







「好き、A。





『もう一生、君しか愛さない』」








徹の声がそう言った。






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白鈴(プロフ) - リッターさん» 最初の頃のコメントでも書きましたが、恋愛裁判を聴いてるときに思いついたこの小説です。なので似ていると思います。ありがとうございます嬉しいです(^O^) (2015年10月24日 13時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - ☆SIRONEKO☆さん» 1話目を思い出してください。← 嘘です及川さん根はイケメンですよねうん。コメントありがとうございます(^O^) (2015年10月24日 13時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 緑猫さん» いえええぇぇえい↑↑…ありがとうございます。大好きなんです、そして逆も然りですよ(^O^)頑張りますね (2015年10月24日 13時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
リッター(プロフ) - なんだか恋愛裁判みたいですね… けどとても面白いです!クソ川の癖にイケメン…(( (2015年10月4日 16時) (レス) id: 43803e6b67 (このIDを非表示/違反報告)
☆SIRONEKO☆ - 及川さんがあのクソ川さんだと思えない程イケメンだと思うのは私だけなのでしょうか。← (2015年10月2日 21時) (レス) id: cac7adbe1a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白鈴 | 作成日時:2015年5月24日 19時

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