・ ページ17
グルッペン
ゾムの口から出た言葉だ
おそらく人名、そして怪異の名前なのだろう
『誰のことだ？
何とかなるって………それほどの力があるのか……？』
zm「まぁ、そ〜やな…………
簡単に言えば、グルッペンはこの学園の怪異の中で1番偉いヤツっちゅうとこかな………」
なるほど、学園の怪異を束ねる怪異がいるということか
『ならば話が早いな、そいつを次の怪異にすればいい
居場所はわかるのか？』
zm「あぁ〜…………………
それがな？グルッペンには今はまだ会えないんよ」
どう言うことだろうか
俺が小首を傾げていると、ゾムが説明してくれた
どうやらそのグルッペンという怪異は学園の屋上階にいるらしい
しかし、ただ屋上に入るだけでは彼には会えないのだという
彼の存在する"もう一つの屋上"へ入るには、とあるカギが必要なこと
ゾムはそのカギが何なのかを知っていないこと
ヒントを得るには、この学園の怪異を1人ずつ回るのが良いということを教えてもらった
『なるほどな、いきなりラスボスの攻略は望めない、ということか
結局は予定通り、怪異を1人ずつ訪ねて回るしかないのか…………』
zm「そゆこと！
せやから頑張ろな！俺は着いてはいけへんけと……」
そうか、ゾムは無限階段の怪異だから、この場所に縛られて動けないのか
1人で行くのが少し心細い気もするが、俺はいつも1人だったことを思い出せばなんてことない
…………友達との別れは久しぶりだ
もちろん、今までの別れは今の比じゃないくらい遠いものだけれど
今のゾムとは、別れるとは言え同じ学園の中にいる
『俺は1人で大丈夫さ、必ずお前を助けるよ
……………ありがとうな、ゾム。俺と、友達になってくれて』
友達ができたことを純粋に喜ぶ自分がいた
せっかくできた友達、もう手放したくはない
俺の言葉を聞いて、ゾムも嬉しそうに笑ったので、俺も何だか嬉しい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 434人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱるら - wrd!様が怪異の学校とかいいなー。◯ろされてもいいから行きたーい() (2021年12月31日 3時) (
レス) id: 1a2ec0a9ca (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 怪異の噂があったら絶対行きテェ (2021年9月11日 17時) (レス) id: 271bcef958 (このIDを非表示/違反報告)
甘偽カルマ - たいやきさん» そんなとんでもないです………！更新も遅いのにコメントありがとうございます！！頑張りますね…… (2020年9月8日 21時) (レス) id: 5f7321b0a9 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき - 神作見るの楽しい…更新無理せず頑張ってください… (2020年9月3日 20時) (レス) id: 06fca141db (このIDを非表示/違反報告)
甘偽カルマ - ゴキブリホイホイさん» 神作だなんてそんな……こんなものまだまだ駄作です 応援ありがとうございます(ノ_＜) (2020年8月19日 11時) (レス) id: 5f7321b0a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘偽カルマ | 作成日時：2020年8月17日 0時
