伍拾捌話 醜女騒動 ページ11
えっ?醜女??誰が?
「ワタシガデスカ?」
「おいどうしたんだ。急に片言だぞ。」
醜女………顔面凶器とか顔の攻撃力が高いのは認める。ただ醜女!?そんなこと師匠にも言われたことないのに!
そういえばカナヲと出会った時に胡蝶さんがそんなことを言っていたような気もする………
「その噂は嘘ですね。発生源はどこですか?」
「さぁ、そこまでは……というか見つけてどうするつもりなんだ?」
「そいつを醜くして殺す。」
「逃げてぇえ!発生源の人逃げて!」
どこのどいつだ。別に美人だーともてはやされたい訳では無いが自分より不細工な奴に裏で顔の悪口とか言われたくないだけだ。
「まぁ今はこの話は置いといて……とりあえず私は向こうへ鬼を探しに行きます。」
「あぁ、大丈夫だとは思うが気をつけろよ。」
村田さんとは別れて一人で山奥へと進む。
薄暗く周りに鬼の気配はない。
取り敢えず歩き続けていれば酷い刺激集がした。
見れば小さな人面蜘蛛がわんさかいた。
えっ気持ち悪い。
「あら?もしかして吟河さんですか?」
「胡蝶さん!」
見れば久方ぶりに会うカナヲの師範である蟲柱の胡蝶さんが空に吊るされた小屋の上に立っていた。
胡蝶さんは音もたてずに静かに小屋から飛び降りると私の方に歩いてきた。
「もうすぐ隠の方々とカナヲが此方に来ます」
「カナヲ!」
カナヲとは選別ぶりに会う。嬉しい!
「彼らが来たら私の調合したこの薬を渡しておいてください。なんなら吟河さんも注射は打てますよね?」
「あっはい。アオイさんに教わりました。」
「完全に蜘蛛化が進んでる人はもうこれ以上は酷くならない。ただまだ蜘蛛化があまり進んでいない人は手遅れになってしまうのでそちらを優先に打ってください。」
「はい。分かりました。」
「それでは私はまだ討伐されてない鬼の所へ向かいますのでよろしくお願いしますね。」
胡蝶さんはそう言うと一瞬にして消えてしまった。
取り敢えず吊るされている人を降ろさないと……
大きく跳躍して吊るされている糸を斬る。
落ちてきた人を受け止めて静かに寝かす。
「少しチクッとしますよ。」
静脈に打って取り敢えず怪我をしている箇所を応急処置だが消毒して包帯を巻く。
すると大人数の気配がした。
ようやく隠が来たことにほっとした。
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佑奈(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!これからも応援してます! (2020年8月28日 13時) (レス) id: 4ea904291e (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜 - 不死川さんと宇随さん、面白いです。フフフッ (2020年8月8日 19時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - すごい文才だと思います!私、応援しています! (2020年4月22日 16時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
寧夏(プロフ) - て、、低評価が着いたのですか…作者様の作品はすんばらしいので自信もってください!…私に言われても変わんないか笑評価して続編移ります!相変わらず最高です! (2020年4月5日 7時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
サクラミ - 面白すぎて辛いwww もうほんっとに大好きです! (2020年3月28日 9時) (レス) id: 2718317c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年12月11日 13時