捌話 買い物 ページ9
「ほら、何でも好きなの買ってやるよ」
「貴方を愛します師匠。」
「派手に態度を変えんな。」
母と買い物に来ても貧しい私たちが買うのは野菜やその日の食料だけ。
簪やお化粧品。綺麗な着物やハイカラな髪飾りなんて夢のまた夢だと思っていた。
現在の年齢は12歳。そういうお年頃で興味は人並みにはあった。
「そんじゃあ2時間後にこの店に集合な。」
「師匠も一緒に見てくれないのですか?」
「俺は用事があんだよ。」
なんて男だ。こんなか弱い女子を町に置き去りにする気か。
しぶしぶ承諾して綺麗な飾り物や着物に目を向ける。
師匠からはおべらぼうに高いものじゃない限り買い物には困らない程度のお金は貰っている。
「どうだいお嬢さん!この装飾品!」
「わぁ!」
キラキラ光る派手な装飾品の数々に目を奪われる。
よし、決めた!ここで買おう!
「おばさん私には何が似合うと思います?」
「いや、似合いも何もアンタの顔が分からないし…少しお面を取ってくれないかい?」
「死ぬ覚悟がおありなら」
「何言ってんだいあんた。」
引かれるような目で見られたが致し方ない。
おばさんの命を守るためだ。結局自分で選んで店を出た。
待ち合わせの場所でお面を少しずらしてお団子を食べながら静かに師匠を待った。
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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした!!ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます!応援してます!! (2020年5月2日 3時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます!恐らくこれで見れるようなったと思います!すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - シウさん» 編集遅れました!おそらく見れるようになったと思います…(><) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…(汗)気になる!!^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません( ; ; ) (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年11月23日 19時