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参拾弐話 最終選別 ページ33

「カナヲ。」

「‼……A!」




手を振ればカナヲは小走りで私の方へ来る。

カナヲともこの1年で一緒に稽古したりと随分と仲良くなった。


知り合いがいるとやはり安心する。





「皆さま。今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます。」


カナヲとの談笑を止めて声がした方を見ればそこには黒髪と白髪の幼い子供が立っていた。


「この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼を閉じ込めてあり外に出ることはできません。」

黒髪の子が喋り終えれば次は白髪の子が喋り始める。


「山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いております。」

「しかしここから先には藤の花が咲いておりませんから鬼共がおります」





―――――この中で七日間生き抜く



「それが最終選別の合格条件でごさいます。――――では行ってらっしゃいませ」



その言葉を皮切りに数十人の刀を持った少年少女が山へと入山する。




ある者は決意を固めた表情をし、ある者は鬼に怯え、ある者は焦燥に顔を歪め、ある者はだれよりも早く入山し、ある者は微笑みを浮かべ余裕そうに入山する。




そしてある者は………




「鬼なんて……ド派手に殺してやる。」



――――憎悪に駆られ静かに入山する。



ここは鬼の囚われた藤襲山。

地獄の七日間が始まる。

参拾参話 臆病者→←参拾壱話 お別れ



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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした!!ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます!応援してます!! (2020年5月2日 3時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます!恐らくこれで見れるようなったと思います!すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - シウさん» 編集遅れました!おそらく見れるようになったと思います…(><) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…(汗)気になる!!^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません( ; ; ) (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年11月23日 19時

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