37話 ピンクの小悪魔 ページ38
「私とlunchを一緒に食べましょう！」
司はそう言うと僕の手を引っ張る。
現在の時刻はちょうど昼時で自分のお腹が控えめに鳴る。
「じゃあ購買の場所教えてよ。まだ来たばっかで分かんないんだ。」
「お安いご用です！」
廊下を二人で歩けばすれ違う人は皆端正な顔立ちをしており、自分がアイドル科に来たのを再確認する。
ボーッと周りを見渡していれば軽い衝撃を感じる。下を見ればピンクの頭をした男の子が尻餅をついていた。
「あっ…ごめん。」
手を差し出そうとすれば衝撃的な言葉が返ってくる。
「痛いんだけど！家畜の癖に僕に尻餅をつかせといてごめんの一言で済むと思ってんの？」
………頭をもしかしたら打ったのかもしれない。
可愛らしい容姿とは違い罵詈雑言を僕に浴びせた彼はきっと頭を打ってその打ち所が悪かったんだ。そう自分に言い聞かせる。
自分の笑顔がひきつったのが分かる。
「A君。彼は元々こういう性格なので気にしないで大丈夫です。」
「あっあぁ……そう。」
それより早く購買へ行きましょうと司が腕を引っ張って来るので着いていこうとするもそれはもう片方の腕の衝撃によって阻止されてしまう。
「僕を無視するなんてあり得ないんだけど！家畜と骨董品の癖に！！」
「その手を放してください！桃李くん！」
右腕を司に引っ張られ、左腕をピンクの美少年に引っ張られる。
二人とも華奢な癖にどこからそんな力が出ているのだろう………
周りの生徒は憐れんだ視線を向けるだけで誰も助けてくれない。
「本当に初日から災難だ……」
翠に会いたい…………
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む(プロフ) - ほんとに好きです… (2022年6月4日 10時) (
レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 凄い面白くて語源力があって羨ましいです!更新頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - AOI３さん» 了解です！頑張ります！ (2020年4月9日 19時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 更夜＆ルナ@歌い手さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません！イメ画の件はぜひ！描いてくださると嬉しいですヽ(*´∀｀)ノ (2020年4月6日 15時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - すごく面白い作品ですね！応援してます！ついでとは何ですが夢主さんのイメ画を描いてもいいでしょうか？下手ですけど｡ (2020年3月22日 20時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年8月7日 14時
