25話 椚先生に報告 ページ26
「本当にアイドル科に来るんですね？撤回はできませんよ？」
「男に二言はないですよ」
椚先生の疑うような表情を受けながら流すように言葉を返す。
アイドルになりたい！と、心から思えたわけではない。それに演技の道をやめた訳でもない。
ただ、自分が楽しめるものを追求した結果がこれだった。
「まぁ、一度やると決めたら僕は全力で挑みますよ。中途半端は嫌いですから。」
「………動機はどうであれ君の様な逸材がアイドル科に来るならまた夢ノ咲は大きく変わると思います。」
椚先生はそう言うと、進路指導室から静かに退室した。
母さんとの約束で取り敢えず来週の公演までは僕は演劇科。
翠やknightsの人達にチケットは渡してしまったんだ。
…………今度こそはつまらない演技をせずに自分の大切な友人や先輩達を思って楽しむ。
「人生楽しまないとつまらない。」
僕がずっと欲しくほしくて堪らなかった喜怒哀楽の�牾抬瓩�手に入る。
ずっと楽しめなかった人生を今度こそは変える。
「あっ！」
ふと椚先生に言いたかったことを思いだし自分も進路指導室から出て辺りを見渡せば少し先に椚先生が歩いていた。
走ろうかと思ったがそんなことすれば雷が落ちることは目に見えている。
少し声を張って椚先生を呼び止めよう。
「椚先生！」
「廊下では静かにしなさい。なんですか？」
先生が立ち止まってくれたので速歩きでそこへと近付く。
「言い忘れてたんですけどアイドル科に行くこと翠達にはいわないでくださいね。」
「はい、分かりました。なにか理由でもあるんですか？」
「驚かせたい」
ニヤッと、笑えば椚先生は呆れたように溜め息を吐いた。
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む(プロフ) - ほんとに好きです… (2022年6月4日 10時) (
レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 凄い面白くて語源力があって羨ましいです!更新頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - AOI３さん» 了解です！頑張ります！ (2020年4月9日 19時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 更夜＆ルナ@歌い手さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません！イメ画の件はぜひ！描いてくださると嬉しいですヽ(*´∀｀)ノ (2020年4月6日 15時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - すごく面白い作品ですね！応援してます！ついでとは何ですが夢主さんのイメ画を描いてもいいでしょうか？下手ですけど｡ (2020年3月22日 20時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年8月7日 14時
