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またまた昨日と同じ様に3人で歩いていると聞き覚えのある音が前方から迫ってきた。国木田さんだ。彼は太宰を視界に入れると怒声を響かせる。
「こんな所に居ったか太宰!」
「緊急事態だ!爆弾魔が人質をとって探偵社に立てこもった」
嘘…?ではないな。あまり焦った音がしない。緊急事態というほど切羽詰まっている状態ではないのだろう
社内に入り暗い階段を登る
目的地には左手に何かを持ちヒステリックに叫ぶ少年と拘束された綺麗な少女がいた。
そんな緊迫した状況の中Aは緊張感も無く全く別のことを考えていた。
先程からメトロノームのように一定感覚で光を出し、音を刻む装置。
Aはそのみたこともない装置に興味を持っていた。彼女が以前生きていた大正時代にはテレビは愚かこの世界にとって日常的な物はほとんど無いのだ。Aは目の前の緊迫した状況よりもそちらの方が気になっていたのだ
Aに緊張感が無いのにはあと一つ理由がある。敦以外の人間の心音が比較的穏やかなのだ。人質にされている少女からは恐怖ではなく喜びを感じる。少年からは少しの悲しみ?申し訳ないと思っているのだろう。
多分これはこの『武装探偵社』に入るための試験の様なものなのだ。
彼女は即座にこの状況の全てを判断し、まだ見た事が無い機械は他にはあるのかと周りを見渡していた。
太宰はそんな様子のAを見てまたもや不可解に思う。彼女は落ち着きすぎている。昨日だって、今もそうだ。試験のことを知っているかのように、彼女は危機感もなく周りの物を見渡している。
Aは何を隠しているのだろうと太宰は頭を悩ませるのであった。
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譌。 - 終わり、になっている事がとても残念です。とても面白い作品です!更新がされる機会があれば、是非楽しみにしております。 (2021年12月9日 6時) (レス) @page16 id: 33d74645c1 (このIDを非表示/違反報告)
まっきー(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2020年9月3日 1時) (レス) id: 57f4ae3e62 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみにしています。!! (2020年7月5日 11時) (レス) id: 8773da4894 (このIDを非表示/違反報告)
大福(プロフ) - 夢主さんを友達と二人で描かせていただきました!!良かったら使ってください!!!→http://uranai.nosv.org/uploader/common/5/f/b/5fb26f4d0171760000b49547c092933d.jpg (2020年6月6日 12時) (レス) id: 8e3824c3f9 (このIDを非表示/違反報告)
sushi - 【治くーん】がずーっとツボてた…w (2020年6月2日 3時) (レス) id: 30bf734d60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝ミックス | 作成日時:2020年5月22日 21時