【鬼滅の刃】ヨコハマに放たれし月柱【文豪ストレイドッグス】

1-3. ページ4

・



「今日、私達はある仕事をしに来ているのだよ」


「虎探しさ。近頃街を荒らしている『人食い虎』だよ。倉庫を荒らしたり畑の作物を食ったり好き放題」


人喰い…。


「最近この近くで目撃されたらしいのだけど、何か知らない？」


『さぁ、分かりません』


すると中島さんが急に挙動不審になり、椅子から転げ落ちた。


「ぼ、ぼ僕はこれで失礼します」


逃げようとした中島さんを国木田さんが掴む。すると中島さんが切羽詰まったように言葉を発した


「む、無理だ！奴に人が敵うわけがない！」


「貴様、『人食い虎』を知っているのか？」


「あいつは僕を狙っている！殺されかけたんだ！この辺に出たのなら早く逃げないと…」


国木田さんは手を離すと、中島さんの右手を掴み足を払った。見事だ


「茶漬け代は腕一本もしくは凡て話すかだな」


『怖いこと言いますね』


「まぁまぁ、国木田君」


太宰さんが二人の間に入る


「君がやると情報収集が尋問になる。社長にいつも言われてるじゃないか」


太宰さんがそう言うと国木田さんは中島さんの手を離す

すると中島さんがぽつりぽつりと話し出した。自分の身の上や虎の話を包み隠さず。


「あいつ、僕を追って街まで降りてきたんだ！」


「それいつの話？」


「院を出たのが二週間前。川であいつを見たのが4日前」


虎なんて絵雑誌で少し見たことがあるくらい。猫によく似ていたことは覚えている。大きさは分からない


「二人とも、これから暇？」





・





どうやら太宰さんは虎探しを手伝ってほしいらしい。

私は全然問題無いのだが、中島さんが全力で拒否を続けている。


「い、嫌ですよ！それってつまり『餌』じゃないですか！」


「第一、誰がそんな」


「報酬出るよ」


すると中島さんが目の色を変える。結局金なんだよな


「ち、ちなみに報酬はいかほど？」


太宰は1枚の紙を見せる

それを見た中島さんは即座に決断した。

1-4.→←1-2.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す