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1-1.人食い虎 ページ2




体に感じる浮遊感。内蔵が浮いている感じがしてとても気持ち悪い。

目を閉じ、脳裏に思い出されるのは肩をぶつけた時にほくそ笑む男の顔。イケメンだったなーと呑気な事を考え、意識を手放した。












「君!大丈夫!?」


ひどく焦った声が聞こえ、意識が戻る。


「脈は安定しているし大丈夫だろう、、お嬢さん聞こえるかい?」


そんな声が聞こえ、ゆっくり目を開けると視界には二人の男性がうつっていた。


体を起こす。何処だここは?隣には川が流れている。状況を把握しようと思い記憶を辿るが思い出されるのは浮遊感と男の顔。あの時周りには川なんて無かったはず…











少女が目を開け、男と目が合う。


美しい女性を見たら直様心中を申し込む太宰だったが、少女にはそれが出来なかった。
さらさらと流れる月白の髪に赤い瞳。大きく開かれている瞳の奥には自分が見えた。少女の容姿に魅入られていたのだ。


ハッとして太宰は言葉をかける。



「体は大丈夫かい?」


『はい、あの、ここはどこですか?』


「ここはヨコハマですよ」


『…よこはま』


聞きなれない単語に思わず顔を顰める。


「どうやらお困りのようだねお嬢さん。」


「僕達今からご飯食べに行くんだけど一緒にどうかな?」


「それは良い案だ!国木田君に全部奢らせよう!」


そう言われてから気づくお腹の空腹感


『…お言葉に甘えて』


3人揃って食事処へ向かおうとすると割り込んでくる一人の男性。


「おい!太宰。俺は奢らんからな」


「いいじゃァないか。ほら財布も川に流されてしまったみたいだし。」


そう言い笑みを浮かべる男性


「あぁ、自己紹介がまだだったね。私は太宰、太宰治だ」


「僕は中島敦です」


「で、こっちの顰めっ面は国木田君だよー」


「顰めっ面は余計だ!」


『私は生月Aです。』












国木田さんを揶揄う太宰さん。それを止める中島さん。そんな混沌とした状況の中私はこれからの事を考え、頭を抱えていた。

食事処へ向かう道に佇んでいるのは見たことも無い大きい鉄で出来ているだろう建物。こんな建物見たことがない。ここは…異国の国、、?

もし自分の予想が当たっているなら十中八九あの男の仕業だろう。血気術ではない。あの男は鬼ではなかったのだから…。

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譌。 - 終わり、になっている事がとても残念です。とても面白い作品です!更新がされる機会があれば、是非楽しみにしております。 (2021年12月9日 6時) (レス) @page16 id: 33d74645c1 (このIDを非表示/違反報告)
まっきー(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2020年9月3日 1時) (レス) id: 57f4ae3e62 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみにしています。!! (2020年7月5日 11時) (レス) id: 8773da4894 (このIDを非表示/違反報告)
大福(プロフ) - 夢主さんを友達と二人で描かせていただきました!!良かったら使ってください!!!→http://uranai.nosv.org/uploader/common/5/f/b/5fb26f4d0171760000b49547c092933d.jpg (2020年6月6日 12時) (レス) id: 8e3824c3f9 (このIDを非表示/違反報告)
sushi - 【治くーん】がずーっとツボてた…w (2020年6月2日 3時) (レス) id: 30bf734d60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝ミックス | 作成日時:2020年5月22日 21時

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