過呼吸 part1 ＊request by 瑠奈さん ページ21
智side
マ「えっと…明日は24時間テレビの打ち合わせがあるので…9時半迎えですね」
智「はいー」
今日の仕事が終わってマネージャーさんの車で家に帰ってる最中。
いつもどおり明日の時間と、大まかな内容が言われる。
大概忘れちゃうんだけどね(笑)
…でも今日は、なんか…
マ「あ、着きましたよー」
なんか…
智「どーも…」
ドラマ、アート、司会、生放送、とか…
いろいろありすぎて分からなくなってる。
失敗したらどうしよ。
体重が戻らなくて、途中で倒れたりとかしたらどうしよ…
そしたらみんなに迷惑かける。
司会だから24時間テレビ自体が成り立たなくなる。
どうしたんだろ、おいら…
今までこんなこと考えたことなかったのに。
智「ぁ……っ」
車から降りようとしていたのに、痺れたみたく足が動かなくなってシートに逆戻り。
マ「大野さん？大丈夫ですか…!?」
智「ハア…すいませ…ッハア、ハアッ」
何これ…
なんか苦しいんだけど…
マ「大野さん大丈夫!?」
智「ハァハァハァッ息、っハァハァ吸えなぃっハァハァハァッハァッ」
マ「過呼吸…!?あっ、大野さん！これで…」
マネージャーから紙袋をもらった。
これで呼吸しろってことかな…？
言われた通りにしているとだんだん息が吸えるようになってきた。
智「ごめ…もう大丈夫です…」
マ「良かったぁ…もう、びっくりしましたよぉ(泣)」
智「ふふ(笑)おいらも…ごめんね」
マ「いえいえ、じゃあまた明日迎えに行きますね」
智「はい」
おいらは返事をして、車から降りた。
それにしても今の、怖かった…
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作者名：もとの
| 作成日時：2013年8月3日 21時
