想い MS､NS ページ40
mサイド
s｢今日は潤の昇進祝いだからご馳走作って待ってるね｣
m｢ありがとうございます。でも、無理はしないでくださいね｣
私は櫻井家の家人である。
長男である翔様と旦那様と3人貧乏ながらも楽しく過ごしている。
そんなある日朝廷の重臣から依頼を受け、翔様は宮廷でしばらく働くこととなった
私も翔様の護衛のため期間限定で特進した
n｢やぁ、翔、また来たよ｣
s｢もう、また来たの？ちゃんと仕事は終わらせてきたのか？｣
n｢勿論。そうじゃないと怒るだろ？｣
s｢怒られなくたってやってよ｣
この方は二宮和也様。
この国の王だ。
だがここに来る時は王としてではなく翔様に思いを寄せるただ一人の男として来ている。
…翔様はただ息抜きに来ているのだと思っているが
翔様は超がつくほどの鈍感だ。
周囲にはバレバレなほどの王からの溺愛にも気付かない。
そして私の気持ちにも。
でも、きっと私ではなく王を選ぶだろう。
地位や権力ではなく二宮和也そのものの良い所をたくさん知っているから。
そして、私は近くに居すぎたから。
s｢潤って本当に俺の事理解してくれるよな。兄貴みたいだよ｣
n｢…嬉しいことを言ってくださいますね。私を1番理解してくださるのは紛れもなく翔様ですよ。｣
和也様のアピールは続く。
いずれ翔様も和也様からの気持ちと自分の気持ちに気づくだろう。
可能性がないとわかっていても、少しの邪魔ぐらいはさせてください。
n｢翔様、庭に綺麗な薔薇が咲いていたから摘んできた｣
s｢わぁ、ありがとう。綺麗なピンクだね｣
n｢…あ、あれは？｣
s｢あぁ、潤が摘んできてくれた赤い薔薇よ｣
n｢…また潤か｣
s｢え？何か言った？｣
n｢いや、なんでもない｣
n(やはり潤の方が1枚上手だな…(泣))
fin
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作者名：ちぃ | 作成日時：2019年8月3日 20時
