櫻花爛漫 2nd (ページ11)

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王国恋物語 ns ページ11

Ｓサイド

ここは山風王国。

俺はこの王国の王族として生まれた。

俺の王位継承権は低いが、かなり豪華な家を与えられ何不自由なく暮らしている

多くの人からはそう見えているだろう。

確かに、衣食住に困ることは無い。

だがどこへ行くにも側仕えの潤が着いてくる。

不自由ではないが、自由でもない。

毎日勉強をして、ピアノを習い、それ以外は外に出ることも出来ず部屋にこもっている。

いつもいつも変わらない。

そんな俺の日常

m｢翔様、ピアノのお時間です｣

s｢嫌だ｣

m｢はいはい。｣

側仕えの潤に文句を言ってもいつも｢はいはい｣と流される。

まぁそりゃそうだよな

でも潤にも感謝してる。

出歩けなくて読書ぐらいしか趣味のない俺のため月に一度本屋に行くことを父上に許可を取ってくれたのは潤だから。

s｢いつもありがとな｣

m｢…どうしたんですか急に｣

s｢別に？｣

m｢感謝されてもピアノはやりますよ？｣

こいつ人の感謝をなんだと思ってんだよ

s｢ばーか！｣

はぁなんか面白いこと起きないかなぁ

m｢翔様、明日から2日間は旦那様の所へ報告に行きますゆえ翔様のおそばを離れます｣

s｢あぁ、今月は明日からか｣

毎月、潤は父上の元へ報告に行く。

毎日同じことしかしてない俺について月に一度も何を報告してるんだか

m｢はい、ただ申し訳ございませんが明日は雅紀も私用があるようで翔様の側仕えがおらず、翔様おひとりになります｣

s｢そうなのか｣

m｢えぇ、側仕えがいないからと言って普段の勉強などを疎かにしてはなりませんよ｣

s｢…はーい｣

潤が疑いの目で見てるけど知らね

明日を逃したらきっと外の世界を見ることなんてなくなる。

明日は絶対脱走してやる！

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長くなる予感…