既読無視 ページ23
『はぁ…』
さく:「どしたの。ため息なんかついちゃって」
『嬉しいんだ。』
ある日の昼休み、校庭で遊ぶ生徒を眺めながらため息を吐いた
でも、このため息は、嬉しため息で、悩んでるとかそういう気持ちからきたものじゃなくて
ほんとに昨日は楽しかった。
何日ぶりかな?しゅうくんとデートしたの
しゅうくんは、ほとんどスマホを見てたけど、それでも、同じ空間に二人でいれたことがすごく嬉しかった
だから、いいんだ。スマホに目がいってたって
久しぶりかも。こんなに嬉しい気持ちになったの
『幸せだぁ〜』
さく:「さては、昨日のデートだな?」
『分かっちゃった?笑』
さく:「そりゃ、分かるさ。でも良かったね。久しぶりにデートできて」
『うん。すごく嬉しい』
なんて、にやけながら、また校庭に視線を移すと
臣くんが目に入った
臣くん、サッカーやってる。
なんだろ。なんか、すっごい楽しそう
そんなこと思いながら、しばらく臣くんを目で追ってたら
あんなに遠い場所にいるのに、私と目が合った
『あっ…』
さく:「なに?どうしたの?」
『いや、なんでもない』
すぐに視線をそらしたら、スマホがピコンッって鳴って
ひらいたら、臣くんからだった
広臣今、逸らしたでしょ?笑
うわ。全部バレバレだ。
耳だけじゃなくて、目もいいんだ。
とりあえず、既読つけちゃったし返さないと
A逸らしてないよ。
広臣いや、絶対逸らした
うーん。ダメだ
臣くんには嘘つけない
私の心の声も、行動も見透かされてる気がする
少しだけ臣くんが怖くなって
つい、既読無視しちゃった
さく:「もうすぐでチャイムなるから座ろうか」
『そうだね』
午後の授業を受けて、掃除当番だった私は、放課後に掃除をして
一人で教室を出る。
しゅうくんは…なんて思って教室を覗いて見たけどいなくて
オレンジ色に染まった廊下を一人で歩いた
臣:「あれ。Aちゃん?」
『あ、臣くん』
臣:「何でここにいるの?」
『掃除当番だったんだ。臣くんは…部活?』
臣:「そうそう。…あとちょっとで解散するから、一緒に帰る?」
臣くんと二人きりなんてダメ。なんて思ってたけど
一人、孤独で帰るよりマシだなって思って、うん。って頷いた
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こもりん(プロフ) - いぇすさん» コメントありがとうございます♪ 最後まで読んでもらえて嬉しいです! (2017年4月3日 12時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
いぇす - 最後の部分がタイトルと重なって、もうたまらなくなりました笑笑 すごく面白かったです! (2017年4月3日 12時) (レス) id: 2e838c7f21 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» いつも最初から最後まで読んでくれてありがとう!結構早く終わったよ笑 次の作品もお楽しみに♪ (2017年4月3日 0時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - みづ!今回のお話もすごい面白かったよ♪みづがいつもつくるお話より1番早く完結しちゃったんだね〜でもめちゃくちゃ面白いし、キュンキュンした!!新作のお話も楽しみにしてるね♪ (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - そうなんだ〜確かに私も王様ゲーム読んでるけど作者さんすごいよね〜!!全部小説持ってるんだ〜お金持ちですね〜笑私もほしい!!!絶対買ってくれないもん!!いいな〜 (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2017年3月20日 20時