海とマーメイド

大丈夫 ページ22

『臣くん、一緒に食べるんじゃなかったんだ』


さく:「…A。しゅうのこと今も好き？」


『…うん。好きだよ。私、一途だもん。好きな人は変わらない』


さく:「そっか。ならいいんだけど」









もしかして、臣くんのことを心配してるのかな


私は、浮気とか二股とかしないから安心して

さくちゃん









さく:「ねえ、今日さ、しゅうと三人で遊ぼうよ」


『え！遊ぼ！遊びたい！』


さく:「じゃあ、しゅうに言っといてくれない？」


『うん！連絡しとく！』









久しぶりにこのメンバーで遊ぶなぁ


って、心が弾んで、テンション高めでしゅうくんに連絡した









Aしゅうくん!今日遊べる?


しゅうごめん。今日は用事入ってる









さく:「どうだった？」


『…無理だって。しょうがないよね。』


さく:「せっかくの彼女からのお誘いなのに」


『まあ、しゅうくんにも色々あるから仕方ないよ』


さく:「Aさ、優しすぎるよ」









…優しくないよ

ほんとは断られたことが悲しくて


私のことどうでもよくなっちゃったのかななんて思ってる


でも、しゅうくんは私の誕生日プレゼント選んでくれてるはずだから、私の事好きだよね



そんなふうに思い込まないと、私、立ち直れなくなっちゃう









さく:「じゃあ、二人で遊ぼっか」


『うんっ。』









大丈夫、大丈夫。


たまたま今日は用事があっただけだって



今日、いきなり言われてもダメだよね

今回は私が悪かった


ちゃんと、しゅうくんの予定を把握してなかったから









さく:「プリクラ撮ろうよ」


『プリクラ久しぶり。さくちゃんと撮りたい』


さく:「よしっ、決まり！」









そんなことを話しながらお昼を食べて


授業が始まる五分前に教室に戻った






明日なら…一緒に出かけてくれるかな。

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