海の泡 ページ21
〜広臣side〜
さく:「どういうつもりでAに近寄ってんの？」
って、食堂の一番隅に連れていかれて
職務質問みたいに、問い詰められてる
『いや、面白い子だから気になっちゃって』
さく:「そんな軽い気持ちで近づかないで」
『でも、友達としてなら良くないかな？』
さく:「Aには彼氏がいるの。」
さくちゃんも知らないんだ。
Aちゃん、一人で溜め込んでるのかな
友達には迷惑かけられないって。
Aちゃんならやりそう
さく:「ていうか、偽カップルってなに？」
『あー。…俺の彼女がさ、他の男と遊んでるから、Aちゃんに協力してもらって仕返ししようかなって』
さく:「Aは、優しくて、でも弱くて…だから、そんな、あなたのおもちゃみたいに扱わないで」
『うん。分かってる。』
でも、その仕返しは俺だけのためじゃなくて
我慢するだけじゃなくて、彼氏に言いたいことを言ってもらいたくて
あんなにピュアで優しい子、もう泣かせたくないじゃん
さく:「だから、」
『ごめん。もう、しつこいくらいには近づかないから』
さく:「…はい。お願いします。Aが傷付くところは見たくないから」
いい友達じゃん
こんなに友達のことを考えてくれる子なかなかいないよ？
今の俺は、Aちゃんにとって友達以下だからな
まずはそこまでの関係をつくんねぇと
『さくちゃん』
さく:「…なに」
『いつかさ、俺の話聞いてくれる？』
さく:「何でいきなりそんな深刻そうな…」
『これを言えるのはさくちゃんしかいないから』
さく:「…分かった。いつか聞いてあげる」
『ありがとう』
それだけ話して、俺とさくちゃんはAちゃんのところに戻った
A:「ねぇ、なんの話してたの？」
『んー。まあ、俺らの関係？』
さく:「Aが心配するほどのことでもないよ」
『俺もう戻るわ。二人ともじゃあね』
A:「あ、バイバイ」
仕返しすることだけを考えてたけど
Aちゃんを俺の手で傷付けないように
優しく優しく扱わないと
あの子は、海の泡みたいに、儚くて綺麗な子だから
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こもりん(プロフ) - いぇすさん» コメントありがとうございます♪ 最後まで読んでもらえて嬉しいです！ (2017年4月3日 12時) (
レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
いぇす - 最後の部分がタイトルと重なって、もうたまらなくなりました笑笑 すごく面白かったです！ (2017年4月3日 12時) (レス) id: 2e838c7f21 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» いつも最初から最後まで読んでくれてありがとう！結構早く終わったよ笑 次の作品もお楽しみに♪ (2017年4月3日 0時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - みづ！今回のお話もすごい面白かったよ♪みづがいつもつくるお話より１番早く完結しちゃったんだね〜でもめちゃくちゃ面白いし、キュンキュンした!!新作のお話も楽しみにしてるね♪ (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - そうなんだ〜確かに私も王様ゲーム読んでるけど作者さんすごいよね〜!!全部小説持ってるんだ〜お金持ちですね〜笑私もほしい!!!絶対買ってくれないもん!!いいな〜 (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こもりん | 作成日時：2017年3月20日 20時
