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……気がついたら、周りが明るくなっていた。
そうだそうだ、夜中まで起きてて…寝ちゃったからベッドに移動して……
あっ、もう朝じゃん！
「智くん！起きて！！」
朝ご飯を作りながら、寝室に向かって叫ぶ。
そろそろ起きないと遅刻する！
「なんじー…」
と小さな声が聞こえてくる。
寝起きの智くんはいつもより更に呂律が回っていないから起こすのがかわいそうになってくる…けど仕事だからだめ！我慢！
「あと20分で行くよ！朝ご飯食べちゃって？」
「はーい…」
やっと目が覚めたのか、ちゃんと着替えて出て来た。
「おはよう、智くん」
「おはよ〜」
あと少ししか時間がないってのに、いつも通りのゆっくりなペースで行動する智くん。
俺だけ急いでるみたいじゃない？
そして、いつもどおり智くんの箸を動かす手が止まって
俺のこと見て申し訳無さそうに笑う。
「もう入んないや、ごちそうさま」
……気のせいかな。
最近、残す量が多くなった。
「はーい。…食器は帰ったら洗おっか」
時間ないからね、って時計を見ると、もう行く時間。
「ヤバい！しょーくん急いで〜」
「あー、これ食べてく！」
目玉焼きを押し込んで、バタバタとお店まで走った。
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作者名：もとの
| 作成日時：2014年10月13日 14時
