止まらない ページ32
sideA
『オエッ...ゴボッ』
吐き気が止まらない。
進行早すぎでしょ...。
アフレコもうすぐ始まっちゃう。
薬が効かない...
ブレスレットは機内モードして皆の元に連絡がいかないようにしてる。
最推しに嫌われて、さらに迷惑かけてえぐににまで嫌われるなんて堪えられない...
これ以上苦しい思いなんてしたくない。
あの頃みたいなモノクロな世界に戻りたくない
花澤「Aさーん!そろそろアフレコ始まりますよ〜?」
『オエッ...』
花澤「Aさんっ!?大丈夫ですか!?」
『か...な...ちゃん?』
花澤「そうです!!」
『あと...何分で始まる...?』
花澤「そんな...!今の状態じゃ無理ですよ!」
『いいからっ!!』
花澤「...10分です。」
『ありがとう...。この事は誰にも言わないで...?』
花澤「でも...」
『お願い...香菜ちゃん。』
花澤「...はい。」
ガチャッ
いったかな。
残り十分で体調を戻す。
もらった仕事は必ず完璧にこなす。
それが存在価値のない私に出来ること。
絶対にこなしてみせる。
sideAend
斉藤「Aさん遅くないですか?いつもならどんなに遅くても五分前には着いてるのに。」
江口「荷物はあるから来てる筈なんだけどなぁ。」
増田「ブレスレットは?」
江口「光ってない。」
斉藤「あと一分ですよ?おかしくないですか?」
ガチャッ
『すいません。遅れました。』
監督「ギリギリセーフだよ。遅かったけど何かあった?」
『いえ、大丈夫です。』
増田「江口さん、なんか顔色悪くない?」ボソッ
江口「僕もそう思う。A、体調悪いんじゃないの?」
『アフレコ、始まるよ。』
〜3時間後〜
監督「はいっ。お疲れ様ー。」
「「「『お疲れ様でした。』」」」
『えぐ。今日は遅くなるから。』
江口「え?あっちょっと!」
ガチャッ
斉藤「どうしたんですか?喧嘩でもしたんですか?」
江口「喧嘩なんて...。」
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作者名:巴瑞季&ロイド | 作成日時:2018年12月14日 13時